今回は、「位置情報とトラッキングの許可はプライバシーの侵害にも発展!正しく理解して「オン」「オフ」の設定をしよう」について説明して参ります。
スマホを使っているとアプリから位置情報やトラッキングを要求される画面が表示されることがあります。
何気なく許可をしてしまっている場合もあるかと思います。
今回は許可する事でその情報が何に使われているのかを解説し、必要に応じて「オフ」にする方法についても解説して参ります。
<動画内容>
1. そもそも、スマホの位置情報は何に使われるのか?
<1>位置情報を共有する理由(メリット・デメリット)
1. 位置情報の主な使途は「広告・クーポン・お店情報等の表示」
2. 位置情報が必要なアプリと位置情報がなくても利用可能なアプリ
3. 位置情報で近郊のお店情報・クーポン・キャンペーンの表示が可能
4. 注意点:位置情報の機能自体を「オフ」にすると端末が探せなくなる
5. 位置情報の許可に潜むプライバシーの侵害(リスク①)
6. 位置情報の許可で過度の購買意欲を煽られる(リスク②)
7. iPhone等のiOS端末の位置情報には、最大四つの選択肢がある
8. Android端末の位置情報には、最大四つの選択肢がある
9. 位置情報が必要ないと思わるアプリにも選択肢があるのはなぜ?
10. 位置情報の許可に関するお勧めの設定
<2>iPhone等のiOS端末の位置情報の設定変更
1. iPhone等のiOS端末の位置情報の設定変更
<3>Android端末の位置情報の設定変更
1. Android端末の位置情報の設定変更
<4>「Appからのトラッキング要求を許可」及び「広告のカスタマイズをオプトアウトする」とは
1. 用語説明:トラッキングとは
2. 用語説明:オプトアウトとは(主にAndroid端末)
<5>「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にする方法(iPhone等のiOS端末)
1. 「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にする方法(iOS端末)
<6>「広告のカスタマイズをオプトアウトする」を「オン」にする方法(Android端末)
1. 「広告のカスタマイズをオプトアウトする」を「オン」にする方法
<7>Chromeのトラッキング拒否を「オン」にする(Android端末)
1. Chromeの「トラッキング拒否」を「オン」する方法
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:28分33秒)
みなさんこんにちは、スマホのコンシェルジュです。
今回は、「位置情報とトラッキングの許可はプライバシーの侵害にも発展!正しく理解して「オン」「オフ」の設定をしよう」について説明して参ります。
スマホを使っているとアプリから位置情報やトラッキングを要求される画面が表示されることがあります。
何気なく許可をしてしまっている場合もあるかと思います。
今回は許可する事でその情報が何に使われているのかを解説し、必要に応じて「オフ」にする方法についても解説して参ります。
スマホのコンシェルジュでは、「スマホの基本操作」から「不具合時の対処方法」「毎日の生活を便利するアプリ」について、多数の動画で紹介していますので、是非そちらもご参照ください。
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【目次】
1.そもそも、スマホの位置情報は何に使われるのか?
<1>位置情報を共有する理由(メリット・デメリット)
1.位置情報の主な使途は「広告・クーポン・お店情報等の表示」
2.位置情報が必要なアプリと位置情報がなくても利用可能なアプリ
3.位置情報で近郊のお店情報・クーポン・キャンペーンの表示が可能
4.注意点:位置情報の機能自体を「オフ」にすると端末が探せなくなる
5.位置情報の許可に潜むプライバシーの侵害(リスク①)
6.位置情報の許可で過度の購買意欲を煽られる(リスク②)
7.iPhone等のiOS端末の位置情報には、最大四つの選択肢がある
8.Android端末の位置情報には、最大四つの選択肢がある
9.位置情報が必要ないと思わるアプリにも選択肢があるのはなぜ?
10.位置情報の許可に関するお勧めの設定
<2>iPhone等のiOS端末の位置情報の設定変更
1.iPhone等のiOS端末の位置情報の設定変更
<3>Android端末の位置情報の設定変更
1.Android端末の位置情報の設定変更
<4>「Appからのトラッキング要求を許可」及び「広告のカスタマイズをオプトアウトする」とは
1.用語説明:トラッキングとは
2.用語説明:オプトアウトとは(主にAndroid端末)
<5>「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にする方法(iPhone等のiOS端末)
1.「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にする方法(iOS端末)
<6>「広告のカスタマイズをオプトアウトする」を「オン」にする方法(Android端末)
1.「広告のカスタマイズをオプトアウトする」を「オン」にする方法
<7>Chromeのトラッキング拒否を「オン」にする(Android端末)
1.Chromeの「トラッキング拒否」を「オン」する方法
1. そもそも、スマホの位置情報は何に使われるのか?
スマホの位置情報を許可するのはなぜ?位置情報自体は何に使われているのという質問を多く頂きます。
位置情報の実際の用途としては、位置情報を元にその地域に関連するお知らせ・広告等を表示するために利用しています。
位置情報を提供しないと何か問題があるの、不便になるだけですか?というご質問も頂きます。
位置情報がないと現在地が把握できない為、現在地を元にサービスを提供している地図系アプリ・タクシー系アプリ・歩数計などのアプリは利用できない場合があります。
基本的には、位置情報を共有しなくても利用できるサービスが大半になりますので、不安な場合には許可しないを選択することをお勧め致します。
特にどこの企業が提供しているアプリかわからないアプリに対して、位置情報を「常に」に共有していると危険な場合があります。
その理由についても後ほど詳しく解説して参ります。
<1>位置情報を共有する理由(メリット・デメリット)
それでは、次に位置情報を共有する理由(特にメリット・デメリット)について一緒に見ていきましょう。
1. 位置情報の主な使途は「広告・クーポン・お店情報等の表示」
位置情報がどのように使われているかを知るための代表的な例として、東京から沖縄に遊びにきた場合を想定して説明して参ります。
位置情報が「オン」の場合には、沖縄にいる状況が今の位置情報になりますので、沖縄にいることを前提としてアプリ上にクーポン・広告・ニュース等が表示されます。
東京にいた場合に東京でしか利用できないクーポン・広告・ニュースなどが表示されなくなります。
こちらは、アプリ自体に位置情報によるクーポン・広告・ニュース等の表示を変更する仕組みが実装されている場合になります。
一方で「位置情報」を「オフ」にした場合には、東京 or 全国のお店・クーポン・セール情報などが表示されます。
ニュースについてもローカルニュースなどが表示されなくなります。
このように表示する内容を位置情報を元に変更するために位置情報が利用されています。
2. 位置情報が必要なアプリと位置情報がなくても利用可能なアプリ
それでは、次に位置情報が絶対に必要なアプリとあまり必要でないアプリについて一緒に確認していきましょう。
位置情報が絶対に必要なアプリは、三つのアプリになります。
一つ目は、端末を探すというアプリになります。
こちらは端末紛失時に端末の現在地を表示するために必要になります。
Android端末の場合にはアプリというよりは、端末OSの機能になります。
二つ目は、地図系のアプリになります。
現在地を表示せずに地図を使いたい方は別ですが、位置情報は不可欠な情報になります。
タクシーアプリやデリバリーアプリなども原則位置情報が必要になります。
三つ目は、健康管理系のアプリも歩数を計測するために位置情報が必要になります。
位置情報があった方が便利ですが、なくても地点登録をすることで利用できるアプリは二つになります。
一つ目は、天気系のアプリになります。
地域によって天気が変わりますので、位置情報が必要になりますが、区や町を登録することで位置情報が必要ではなくなります。
二つ目は、乗り換え案内系のアプリになります。
こちらも良く乗車する地点を登録することで位置情報を提供しなくても利用する事が出来ます。
3. 位置情報で近郊のお店情報・クーポン・キャンペーンの表示が可能
位置情報を利用して、近郊のクーポンやキャンペーン等を表示するためのアプリもあります。
代表的なアプリの一つ目は、決済系のアプリになります。
決済系アプリには、還元率がアップするクーポンやキャンペーンがあり、位置情報を元に利用可能なクーポンから順に表示されるようになっている場合があります。
位置情報を提供しないと表示されないクーポンやキャンペーンは現時点ではありません。
今後は位置情報を「オン」にすることでその地域限定のクーポンやキャンペーンが出てくる場合があるかもしれません。
二つ目は、ポイント系アプリになります。
こちらも決済系アプリと同じように位置情報を元にキャンペーンやクーポンの表示順位を変更している場合があります。
現時点は、位置情報を「オフ」にしても表示されないキャンペーンやクーポンはありませんが、将来的に地域限定クーポンやキャンペーンが出てくる可能性はあります。
このようにサービス提供者側が、位置情報を元に提供するサービスを変更してくる場合がありますので、必要に応じて位置情報の共有を許可するかを判断するようにしましょう。
4. 注意点:位置情報の機能自体を「オフ」にすると端末が探せなくなる
それでは、次に、スマホは位置情報の機能自体を完全に「オフ」にすることが出来るようになっていますが、位置情報自体を「オフ」にすると便利な機能も「オフ」になってしまうという点について一緒に確認していきましょう。
普段はそれほど重要と思うことはありませんが、スマホが見当らないと思った際に便利な機能が「端末を探す」という機能になります。
特に紛失時には非常に便利な機能になり、現在スマホがどこにあるかを地図上に表示してくれる機能になります。
位置情報の機能自体を「オフ」にするとこちらの機能も使えなくなってしまいます。
こちらの機能について詳しく知りたい方は、「端末を探す」という動画をご参照ください。
5. 位置情報の許可に潜むプライバシーの侵害(リスク①)
それでは次に位置情報を共有するリスクについて一緒に確認していきましょう。
位置情報自体は、経度と緯度が数字の羅列で構成されている文字データになります。
また、データ自体は25ケタの数字と記号になりますので、25バイトのデータ量になり、1KBのデータ通信量を消費するには400回の送信が必要になります。
位置情報自体は、非常に小さなデータであるという点を覚えおきましょう。
このように位置情報単体では、あまり意味を持たないデータとデータ通信量になりますが、こちらが個人情報(アカウント情報)と紐付くことによって、かなり重要な情報になる場合があります。
位置情報を利用して地域限定クーポンなどを表示する場合には、山田さんの位置情報であってもシステム上はID番号A1として処理をしています。
その意味では無機質なID番号A1でデータ利用しているため、個人が特定できないという点で個人情報の無断利用にあたらないと言えます。
但し、データ管理上は個人情報と紐付ける事が可能になりますので、ID番号A1イコール山田さんと判明した時点で、山田さんの位置情報を元に山田さんの行動範囲が特定できてしまうというリスクがあります。
データ管理が徹底している企業はID番号を軸に、アカウント情報・位置情報などのデータを別々に管理しています。
安全性を高めるためにデータを別々に管理すればするほど、また、データ量が多くなれば多くなる程、該当データを抽出するためのデータ処理に時間がかかり、アプリの表示速度が遅くなります。
安全性とアプリの表示速度は少なからず関係性があるということを覚えておきましょう。
このように位置情報を共有するということは少なからずリスクがあるため、位置情報を安易に共有するのではなく、よく利用する信頼できるサービスのみ位置情報を共有する事をご検討ください。
あくまでこちらは最大リスクなりますので、過度に不安になる必要はありませんが、便利さ・お得意さと情報漏洩リスクを考慮し、どのアプリに位置情報を共有するかを判断するようにしましょう。
6. 位置情報の許可で過度の購買意欲を煽られる(リスク②)
それでは次に、位置情報を共有するリスクの二つ目について一緒に確認していきましょう。
現時点での位置情報の活用は、個人を特定することなく、プログラム上である条件にあったユーザーに対して、等しく広告等を表示することに利用されています。
この観点からは、決してプライバシーの侵害にはあたりませんが、プログラムによっては、過度に同じ広告を見せられてしまい、結果として潜在的に購買意欲を煽られてしまっている可能性もあります。
位置情報という一つの追加情報を提供することで、弊害が出る場合があるということを理解した上で、位置情報を共有するようにしましょう。
広告やキャンペーンの表示については、後ほど解説しますが、「アプリからのトラッキング要求を許可」「広告のカスタマイズをオプトアウトする」という部分とも密接に関わってきます。
7. iPhone等のiOS端末の位置情報には、最大四つの選択肢がある
それでは次に、iPhone等のiOS端末の位置情報の設定について一緒に確認していきましょう。
Android端末についてもこちらのすぐ後に確認していきます。
iPhone等のiOS端末の位置情報の選択肢は、最大で4つの選択肢があります。
一つ目は、「許可しない」になります。
「許可しない」を選択しても、アプリ自体が利用できなくなるアプリはほどんどなく、場合によっては一部の機能だけが利用できなくなるだけになります。
信用の無いアプリなどは躊躇せずに「許可しない」を選択しましょう。
二つ目は、「次回、または共有時に確認」になります。
こちらを選択すると毎回、「位置情報の使用を許可しますか」と別の画面が表示されますので、「許可しない」、もしくは、「このアプリの使用中のみ許可」を選択する事をお勧め致します。
三つ目は、「このアプリの使用中のみ許可」になります。
位置情報の使用がアプリの使用中に限定されている為、位置情報の無断使用がないという点では安心になります。
また、「現在地」を利用したお得な情報や割引クーポンなどのサービスも利用できるようになるため、信用のできるアプリであれば、こちらを選択することをお勧めいたします。
四つ目は、「常に」になります。
アプリに対して「常に」位置情報の使用を許可すべきアプリはほとんどないように思われます。
可能な限り「常に」を選択しない事をお勧め致しますが、許可する場合には位置情報の用途や許可する事のメリット・デメリットをしっかりと考えるようにしましょう。
8. Android端末の位置情報には、最大四つの選択肢がある
それでは次に、Android端末の位置情報について一緒に確認していきましょう。
Android端末の位置情報の選択肢は、最大で4つの選択肢があります。
一つ目は、「常に許可」になります。
先程もご説明を致しましたが、アプリに対して「常に」位置情報の使用を許可すべきアプリはほとんどないように思われます。
可能な限り「常に許可」を選択しない事をお勧め致しますが、許可する場合には位置情報の用途やメリット・デメリットをしっかりと考えるようにしましょう。
二つ目は、「アプリの使用中のみ許可」になります。
位置情報の使用がアプリの使用中に限定されている為、位置情報の無断使用がないという点では安心になります。
また、「現在地」を利用したお得な情報や割引クーポンなどのサービスも利用できるようになるため、信用のできるアプリであれば、こちらを選択することをお勧めいたします。
三つ目は、「毎回確認する」になります。
Android端末は、「毎回確認する」を選択しても、iPhoneのように毎回確認してくるアプリが多くないように思われますので、迷っている場合にはこちらを選択しても良いかもしれません。
四つ目は、「許可しない」になります。
「許可しない」を選択しても、アプリ自体が利用できなくなるアプリはほどんどなく、場合によっては一部の機能が利用できなくなる場合があるだけになります。
信用の無いアプリなどは躊躇せずに「許可しない」を選択しましょう。
実際の変更方法については後ほど一緒に確認していきましょう。
9. 位置情報が必要ないと思わるアプリにも選択肢があるのはなぜ?
それでは、次に位置情報の使用許可についてよく聞かれる質問として、カード会社のアプリ等になぜ位置情報の使用を許可する必要があるのかという質問を頂きます。
また、同様にニトリやユニクロのようなアプリでも位置情報の使用を許可する必要があるのですかという質問も頂きます。
結論からお伝えすると、現時点では位置情報の使用を許可する必要ないと言えます。
但し、サービス提供者側から地域限定の情報・キャンペーン・クーポンの提供がある場合には、位置情報を許可する必要があります。
以前は、メールアドレスと属性等のユーザー情報を手動で分類し、メールなどでその情報を配信をしていましたが、スマホの普及と位置情報の活用で、特定の地域にいるユーザーのみにアプリ上で情報提供をすることができるようになってきました。
現時点では、地域を限定した情報提供する機会が少ないために、位置情報を最大限活用している企業は少ないかもしれませんが、今後は増えてくる可能性もあります。
いずれにしても、このために位置情報の使用の許可の選択肢がカード会社のアプリやニトリ・ユニクロなどのアプリにもあります。
「もしそうであれば、位置情報を使用した情報やキャンペーンの提供を始めたら、許可を取ればいいのでは」という質問も頂きます。
事前に使用許可を取っている場合と後から使用許可を取る場合では、後から使用許可を取る場合の不確定要素がかなり大きくなります。
そのため、地域を限定したキャンペーンや情報提供自体の実施が難しくなる場合があり、現在位置情報を使用していなくても、位置情報の許可を事前に取っておくことを選ぶ企業が多く、結果として許可が求められています。
10. 位置情報の許可に関するお勧めの設定
それでは、まとめになりますが、位置情報がどうしても必要なアプリについては、「このAppの使用中のみ許可」「アプリの使用中のみ許可」を選択するようにしましょう。
具体例として、地図系アプリ・健康管理系のアプリがこちらの対象になります。
その他のアプリについては、原則「許可しない」を選択する事をお勧め致します。
位置情報の使用が出来ないために、利用ができなくなるアプリはほとんどありません。
Android端末の場合には、許可を確認する画面が毎回表示されないようであれば、「毎回確認する」を選択しても良いかもしれません。
「常に」「常に許可」は原則選択しないようにしましょう。
<2>iPhone等のiOS端末の位置情報の設定変更
それでは、iPhone等のiOS端末の位置情報の設定を変更する方法について一緒に確認していきましょう。
1. iPhone等のiOS端末の位置情報の設定変更
まずは、端末内より、①の「設定」アプリをタップします。
設定に関する詳細画面が表示されますので、②のように下にスライドし、③の「プライバシー」をタップします。
プライバシーに関する詳細画面が表示されますので、一番上にある④の「位置情報サービス」をタップします。
位置情報サービスの詳細画面が表示され、位置情報サービスを利用しているアプリが一覧で表示されますので、位置情報の設定を変更したいアプリをタップします。
今回は例として⑤の「+メッセージ」をタップします。
「+メッセージ」の位置情報の利用に関する選択肢が表示されますので、⑥の「許可しない」をタップします。
+メッセージに関しては、現時点で位置情報を使用するサービス自体がありません。
位置情報が使われているようなサービスがない場合には、「許可しない」をタップするようにしましょう。
個人的には、地図系アプリ・歩数計系などの健康管理アプリ・決済系アプリ・ポイント系アプリ以外はすべて「許可しない」を選択しています。
<3>Android端末の位置情報の変更方法
それでは、次にAndroid端末の位置情報の設定を変更をする方法について一緒に確認していきましょう。
1. Android端末の位置情報の設定変更
まずは、端末内より、①の「設定」アプリをタップします。
設定に関する詳細画面が表示されますので、②のように下にスライドし、③の「位置情報」をタップします。
位置情報に関する詳細画面が表示されますので、④の「位置情報へのアクセス」をタップします。
位置情報を利用しているアプリが、「常に許可」「使用中のみ許可」「許可されていないアプリ」の項目毎に表示されます。
今回は例として、⑤の「マップ」をタップし、⑥の「アプリの使用中のみ許可」をタップします。
⑦のように下にスライドすると、各アプリの位置情報の使用に関する現在の状況を確認することが出来ます。
こちらの端末には決済系のアプリや歩数計等の健康管理アプリ・ポイント系アプリが入っていないため、⑧のようにマップ以外はすべて「許可しない」を選択しています。
<4>「Appからのトラッキング要求を許可」及び「広告のカスタマイズをオプトアウトする」とは
それでは次に、前半部分で少し説明をしました「Appからのトラッキング要求を許可」「広告のカスタマイズをオプトアウトする」という機能について一緒に確認していきましょう。
1. 用語説明:トラッキングとは
まずは、「トラッキングとは何か」について簡単に説明して参ります。
トラッキングとは、英語では「追跡する」という意味になります。
インターネット上ではあるサイトで興味のある広告をクリックすると、他のサイトを訪問しても同じような広告が何度も表示されるという経験をされた方も多いかと思われます。
こちらがトラッキングという機能で、利用しているサイト内だけではなく、他のサイトにもある広告をクリックしたという情報が許可もなく共有され、同じような広告が表示されていく仕組みになります。
インターネット上では、まだまだ、このような個人の趣向に関わる情報の取り扱いについての規制があまく、取り扱いに関する事前の同意などが進んでない状況です。
一方で、スマホではAndroid端末及びiOS端末でも許可を取る仕組みに変わってきています。
iPhoneを代表とするiOS端末では、「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にすることで、タップした情報などが追跡されないようにすることが出来ます。
こちらを「オフ」にしても、大手企業が大々的なプロモーションをやっている場合には同じ広告が出る場合もありますが、こちらはトラッキング機能による追跡ではないということを覚えておきましょう。
2. 用語説明:オプトアウトとは(主にAndroid端末)
Android端末では、トラッキングという表現を使わずに「広告のカスタマイズをオプトアウトする」という表現をしています。
言葉をわざと難しくしているようにも思いますが、「オプトアウト」という言葉は、広告業界では比較的使われている言葉で、「オプトイン」「オプトアウト」と対で使われる言葉になります。
オプトインとは、会員登録時などにプロモーションメールを受信しますか」という☑にチェックを入れる項目を見た方も多いかと思いますが、その☑にチェックを入れて許可を取ることでメールを配信する仕組みのことを指します。
一方で「オプトアウト」とは、勝手に送られてくるものを受信者側で拒否通知をする事を指します。
「広告のカスタマイズをオプトアウトする」を「オン」にすることで、「トラッキング機能」を利用した広告表示を拒否する事が出来るようになります。
<5>「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にする方法(iPhone等のiOS端末)
それでは次に、iPhone等のiOS端末の「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にする方法について一緒に確認していきましょう。
1. 「Appからのトラッキング要求を許可」を「オフ」にする方法(iOS端末)
まずは、端末内より、①の「設定」アプリをタップします。
設定に関する詳細画面が表示されますので、②のように下にスライドし、③の「プライバシー」をタップします。
プライバシーに関する詳細画面が表示されますので、④の「トラッキング」をタップします。
トラッキングに関する詳細画面が表示されますので、まずは⑤の「Appからのトラッキング要求を許可」が「オフ」になっていることを確認します。
「オフ」になっていない場合には、タップして「オフ」にしましょう。
次に各アプリ毎にどのようになっているかも確認したいので、⑥のように下にスライドして、各アプリが「オフ」になっていることを確認します。
⑦・⑧のようにアプリがたくさんある場合には更に下にスライドして、各アプリが「オフ」になっていることを確認しましょう。
すべてアプリが「オフ」になっているとアプリ毎にトラッキング要求が出来ないようになります。
<6>「広告のカスタマイズをオプトアウトする」を「オン」にする方法(Android端末)
それでは次にAndroid端末の「広告のカスタマイズをオプトアウトする」という機能について一緒に確認していきましょう。
1. 「広告のカスタマイズをオプトアウトする」を「オン」にする方法
まずは、端末内より、①の「設定」アプリをタップします。
設定に関する詳細画面が表示されますので、②のように下にスライドし、③の「プライバシー」をタップします。
プライバシーに関する詳細画面が表示されますので、④の「詳細情報」をタップします。
詳細情報が表示されますので、⑤の「広告」をタップします。
広告に関する詳細画面が表示されますので、まずは、⑥の広告のカスタマイズをオプトアウトする」が「オン」になっているのを確認します。
「オン」になっていない場合には、タップして「オン」にしましょう。
次に念のため、過去の履歴なども残っている可能性もあるため、こちらも消しておきたいので、⑦の「広告IDをリセット」をタップします。
そうしますと「広告IDをリセットしますか?」と別の画面が表示されますので、⑧「OK」をタップします。
以上で、広告表示に関するトラッキングが出来ないようになり、一度タップした広告が他のアプリに移動しても表示されることがなくなります。
<7>Chromeのトラッキング拒否を「オン」にする(Android端末)
それでは最後にAndroid端末のChromeのトラッキング拒否を「オン」にする方法について一緒に確認していきましょう。
iPhoneでChromeをインストールしている方には、この機能はありませんので、ご注意ください。
1. Chromeの「トラッキング拒否」を「オン」する方法
まずは、端末内より、①の「Chrome」アプリをタップします。
Chromeのトップ画面が表示されますので、②の黒い点が縦に三つ並んで「メニュー」をタップします。
メニューの一覧が表示されますので、③の「設定」をタップします。
設定に関する詳細画面が表示されますので、④の「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
「プライバシーとセキュリティ」の詳細画面が表示されますので、⑤のように「下にスライド」し、⑥の「トラッキング拒否」が「オン」になっていることを確認します。
「オフ」になっている場合には、⑥の「トラッキング拒否」をタップします。
トラッキング拒否を「オン」「オフ」に切替えるためのボタンが表示されますので、⑦のバーをタップすることで「オン」「オフ」を切り換えることが出来ます。
トラッキング拒否については、トラッキングがあることで、関連する広告が表示され、思わぬ発見をすることが出来たり、興味がないと判断された広告が出なくなったりする場合もあるので、ご自身で「オン」「オフ」を判断するようにしましょう。
以上で「位置情報とトラッキングの許可はプライバシーの侵害にも発展!正しく理解して「オン」「オフ」の設定をしよう」についての説明を終了致します。
宜しければ「チャンネル登録」をお願い致します。
ご静聴、ありがとうございました。
<指導実績>
三越伊勢丹(社員向け)・JTB(大説明会)・東急不動産(グランクレール)・第一生命(お客様向け)・包括支援センター(お客様向け)・ロータリークラブ(お客様向け)・永楽倶楽部(会員様向け)等でセミナー・講義指導を実施。
累計30,000人以上を指導 。
<講義動画作成ポイント>
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