【Wi Fiの基本】Wi-Fi機器だけじゃない!Wi-Fiを快適に使うための重要な知識~回線から通信機器の選択まで~

今回は、「家でWi-Fiを使うなら絶対に知っておきたいWi-Fiに関する重要事項」について説明して参ります。

以前に比べるとモバイル通信の値段も下がり、利用できる通信量も増えてきているためWi-Fiは必要ないという方も多いかもしれません。

一方でスマホやタブレット・パソコンを利用して、インターネットを利用する機会や必要性も年々増加してきています。

その意味では、無制限でインターネットを利用できる環境を自宅に用意しておくことも重要になってきています。

既にWi-Fi環境が家にある方でも、見落としている機能や気付いていない機能がたくさんありますので、この機会に一緒に確認してみましょう。

<動画内容>
<1>家に通信回線(ケーブルも含む)が必要
1. ①光回線(主要な光回線は5つ)
2. ①光回線の月額費用(約4,800円~6,800円)
3. ②モバイル回線の選択肢(二種類ある)
4. ②モバイル回線の場合の月々の費用(実質約5,000円前後)
5. ②モバイル回線は分かりづらい料金設定
6. ③ケーブルテレビ④電話回線という選択肢
7. インターネットサービスプロバイダーが必要な理由

<2>Wi-Fiルーターが必要
1. Wi-Fiルーターを設置することでWi-Fi接続が可能に!
2. ONUとルーターの違い

<3>Wi-Fiルーターの選び方
1. Wi-Fi機器の選び方(3つのポイント ①接続可能台数)
2. Wi-Fi機器の選び方(最新はWi-Fi6「11ax」 ②通信規格)
3. Wi-Fi機器の選び方(電波の特徴 ③設置環境)
4. Wi-Fi機器の選び方(アンテナの向き ③設置環境)
5. Wi-Fi機器の選び方(アンテナの数と通信速度 ③設置環境)
6. Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:①ビームフォーミング)
7. Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:②MU-MIMO)
8. Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:③メッシュWi-Fi)
9. Wi-Fiルーターの選び方(まとめ:事前に把握しておくべき事)

詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:25分11秒)


みなさんこんにちは、スマホのコンシェルジュです。

今回は、「家でWi-Fiを使うなら絶対に知っておきたいWi-Fiに関する重要事項」について説明して参ります。

以前に比べるとモバイル通信の値段も下がり、利用できる通信量も増えてきているためWi-Fiは必要ないという方も多いかもしれません。

一方でスマホやタブレット・パソコンを利用して、インターネットを利用する機会や必要性も年々増加してきています。

その意味では、無制限でインターネットを利用できる環境を自宅に用意しておくことも重要になってきています。

既にWi-Fi環境が家にある方でも、見落としている機能や気付いていない機能がたくさんありますので、この機会に一緒に確認してみましょう。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】

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Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:スマホのコンシェルジュとは

【目次】
<1>家に通信回線(ケーブルも含む)が必要
1.①光回線(主要な光回線は5つ)
2.①光回線の月額費用(約4,800円~6,800円)
3.②モバイル回線の選択肢(二種類ある)
4.②モバイル回線の場合の月々の費用(実質約5,000円前後)
5.②モバイル回線は分かりづらい料金設定
6.③ケーブルテレビ④電話回線という選択肢
7.インターネットサービスプロバイダーが必要な理由

<2>Wi-Fiルーターが必要
1.Wi-Fiルーターを設置することでWi-Fi接続が可能に!
2.ONUとルーターの違い

<3>Wi-Fiルーターの選び方
1.Wi-Fi機器の選び方(3つのポイント ①接続可能台数)
2.Wi-Fi機器の選び方(最新はWi-Fi6「11ax」 ②通信規格)
3.Wi-Fi機器の選び方(電波の特徴 ③設置環境)
4.Wi-Fi機器の選び方(アンテナの向き ③設置環境)
5.Wi-Fi機器の選び方(アンテナの数と通信速度 ③設置環境)
6.Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:①ビームフォーミング)
7.Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:②MU-MIMO)
8.Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:③メッシュWi-Fi)
9.Wi-Fiルーターの選び方(まとめ:事前に把握しておくべき事)

<1>家に通信回線(ケーブルも含む)が必要

それでは、先ず初めに、Wi-Fi環境を整備するためには、その元となる通信回線(ケーブルも含む)が必要になります。

その通信回線は大きく分けて4つありますので、それぞれの特徴について一緒に確認していきましょう。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:家に通信回線(ケーブルも含む)が必要

1. ①光回線(主要な光回線は5つ)

一つ目の回線は、光回線になります。

光回線は、Fiber To The Homeの頭文字を取って「FTTH(エフ・ティー・ティー・エイチ)」と呼ばれ、光ファイバーケーブルを利用したインターネット通信網で、一般的に1Gbps(ギガビーピーエス)前後の速度を出すことが出来ます。

自宅から通信事業者のビルまでを光ファイバーケーブルでつなぐことから、光回線と呼ばれています。

インターネットに接続するためには、光回線とは別にインターネットサービスプロバイダーの契約が別途必要になります。

また、光回線は光電話が使えるというメリットがあります。

主要な光回線は5つあり、NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光、独自に回線を提供しているauひかりとNURO光、実質NTT東日本と西日本のフレッツ光の回線を利用して名前だけを変えているドコモ光・ビックローブ光などの光コラボレーションや自社の電線を利用して光回線を提供している地域電力会社があります。

NURO光は、最大2Gbpsの速度が出せるという特徴があります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:①光回線(主要な光回線は5つ)

2. ①光回線の月額費用(約4,800円~6,800円)

光回線の月額費用については、戸建てか、マンションタイプかで値段が異なりますが、実質4,800円~6,800円になります。

戸建ての場合には、直接光回線を自宅まで引くという点で値段が高くなっています。

厳密には、一つの光回線に対して最大で32世帯が接続されます。

また、一つの光回線にはすべての情報が同時に送受信され、各家庭に設置されてる機器でそのデータを選別し、振り分けています。

一方でマンションなどの集合住宅の場合には、戸建てと同じように建物まで光回線が引かれます。

その光回線を、同一マンション内の世帯が共有し、利用するようになっています。

そのため戸建てに比べると、マンション等の集合住宅の方が料金が安くなります。

一方で利用人数によっては、戸建てよりも速度も遅くなる傾向があります。

加えて、回線速度については実際にその光回線がどこに集約されていくかという点も重要なポイントで、データーが集約される場所が混雑している場合には、戸建て・マンション・専用線に関係なく速度が出ません。

その意味では速度が出るか、出ないかは運になります。

一度光回線のルートが確立すると変更が出来ない為、混雑する回線は常に混雑する回線になります。

ベストエフォートや最大速度という表現がされるのはそのためになります。

余談にはなりますが、以前月に10万円程度するビジネス専用線を契約したことがあり、回線速度がバックアップ用に引いたマンションタイプの光回線よりもはるかに遅いという経験があります。

最終的には、専用線を解約し、マンションタイプを2本引くことで安く運用する事が出来たという経験をしたことがあります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:①光回線の月額費用(約4,800円~6,800円)

3. ②モバイル回線の選択肢(二種類ある)

二つ目の回線は、モバイル回線になります。

携帯キャリアの4G/5Gを利用したインターネット通信網で、一般的に550Mbps前後の速度を出すことが出来ます。

特徴としては、携帯電話と同じように電波を使って、どこにいても通信事業者のアンテナと接続をすることが出来ることから、モバイル回線と呼ばれています。

インターネット接続をするためにはインターネットサービスプロバイダーの契約が別途必要になりますが、最近は基本料金に含まれる場合が大半になります。

モバイル回線の種類としては、WiMAXブランドとクラウドSIMの二種類があります。

最近は、5Gの普及により、スマホと同じ電波を使ったドコモ home5Gも出現してきています。

(通信という観点ではスマホのギガホと同じになります。)

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:②モバイル回線の選択肢(二種類ある)

4. ②モバイル回線の場合の月々の費用(実質約5,000円前後)

今後は、モバイル回線を利用した設置型のWi-Fiルーターの需要が増えてくる可能性があります。

モバイル回線を利用した設置型のWi-Fiルーターは設置が簡単になります。

また、一台で済むということから、電気代も少しだけ安くなる可能性があります。

光回線を利用した場合には、ONU(モデムと言われる場合もあります)とWi-Fiルーターという二つの機器を同時に使う必要があるため、電気代が余分にかかる可能性があります。

また、設置型のWi-Fiルーターは持ち運びが簡単に出来るのも便利な特徴になります。

但し、ドコモ home5Gを利用する場合には、設置場所の住所登録が必要になり、登録した住所でしか利用できないようになっています。

登録住所の変更は1か月1回しかできません。

設置型のWi-Fiルーターのデメリットとしては、今後の改善は別として、光回線と比べると電波が不安定な場合がある点になります。

また、光電話の契約が出来ませんので、光電話を使いたい場合には利用できません。

加えて、理論的には5G回線の方が通信速度は早いですが、現時点では5G回線は光回線より速度が遅いというコメントが多く見られます。

利用を検討されている方は注意するようにしましょう。

また、途中解約する場合には解約違約金や機器代金の残額が発生する場合はありますので、こちらも注意するようにしましょう。

諸々考慮をすると機器代金とは別に毎月5,000円前後の費用が実質かかります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:②モバイル回線の場合の月々の費用(実質約5,000円前後)

5. ②モバイル回線は分かりづらい料金設定

設置型のWi-Fiルーターに関する料金表示については、なぜかこちらのグラフのように複雑になっています。

特にQU WiMAXの表記が、あまりにも姑息に感じられます。

解約違約金や追加オプションを別表記にすることで、見た目上の月額利用料金が安くなるように見せています。

実質は、変な縛りがないために、ドコモ Home 5Gがお得になります。

回線速度や電波状況の比較を排除すると、分かり易さという観点からはドコモ Home 5Gが一番良心的になります。

UQ WiMAXのハイスピードプラスエリアモード(LTE)の1,100円の追加オプションについては、悪意すら感じます。

本来であれば、追加オプションではなく、割引オプションにして、利用しないと毎月1,100円が安くなりますという表記が誤解のない表記になるかと思います。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:②モバイル回線は分かりづらい料金設定

6. ③ケーブルテレビ④電話回線という選択肢

三つ目の回線は、ケーブルテレビの回線になります。

テレビ回線(ケーブル)を利用したインターネット通信網で、一般的に320Mbps前後の速度を出すことが出来ます。

また、インターネットサービスプロバイダー費用は回線費用に含まれています。

四つ目は、ADSLやISDNの電話回線になります。

但し、2023年1月31日には、ADSLのサービス提供が終了します。

また、2024年1月にはISDNのサービス提供も終了が予定されています。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:③ケーブルテレビ④電話回線という選択肢

7. インターネットサービスプロバイダーが必要な理由

インターネットを利用するには、回線以外に別途インターネットサービスプロバイダーを利用する必要があります。

こちらの主な役割は、IPアドレスが重複しないように割当・管理することになります。

こちらの利用料金として光回線では1,300円前後、スマホの場合には300円前後を毎月支払っています。

最近は基本料金に含まれる場合も多く、こちらの存在を知らない方も増えてきています。

IPアドレスやインターネットプロバイダーについて更に詳しく知りたい方はこちらの動画をご参照ください。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:インターネットサービスプロバイダーが必要な理由

<2>Wi-Fiルーターが必要

それでは、次に、モバイル回線以外でWi-Fiを利用したい場合には、Wi-Fi電波を飛ばすための「Wi-Fiルーター」が必要になります。

Wi-Fiルーターが必要な理由について一緒に確認していきましょう。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターが必要

1. Wi-Fiルーターを設置することでWi-Fi接続が可能に!

光回線などの通信回線が開通しても、ルーター(Wi-Fiルーター)がないと、パソコン1台しか接続できません。

無料で提供されるONU(モデムとも呼ばれます)には、端末に接続する部分が1か所しかありません。

接続部分を増やすためにルーターが必要になり、ルーターを設置するとLANケーブルを使って複数のパソコンを同時に接続することが出来るようになります。

Wi-Fi電波を使ってスマホなどを接続するには、ルーターではなく、Wi-Fiルーターが必要になります。

もちろん既存のルーターが既にある場合には別にWi-Fiルーターを接続することで、Wi-Fi電波を飛ばすこともできます。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターを設置することでWi-Fi接続が可能に!

2. ONUとルーターの違い

あまり知る機会は少ないかもしれませんので、光回線をつなぐONUとWi-Fiルーターも含め、ルーターについてもう少し詳しく見ていきましょう。

ご存じの方も多いかもしれませんが、光回線自体に直接ルーターを接続することは出来ません。

その理由としては、光回線自体は光信号を伝達するための回線になり、スマホやパソコン等が利用しているデジタル信号とは異なる信号になります。

そのため、光信号であればデジタル信号に、デジタル信号であれば光信号に変換をすることで双方でデータの送受信が可能になります。

この変換するための装置を「ONU」と言います。

光回線を家に引いている方は、必ず「ONU」が家に設置されています。

「ONU」にはもう一つ重要な役割があり、あまり知られていませんが、通信の衝突を避けるために通信の最適化するという役割も同時に担っています。

今回はより詳細な説明は省きますが、快適な通信が出来ているのはこのONUのおかげになります。

ONUは変換装置であるため、端末を1台繋ぐための差込口があるのが一般的になります。

そのため、複数の端末を繋ぐためには、ルーターを別途接続する必要があります。

ルーターは複数の端末を繋ぐために必要な機器と覚えておきましょう。

ルーターには、LANケーブルをつなぐだけのものと、LANケーブルに加えて、Wi-Fi電波を飛ばすことができるWi-Fiルーターがあります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:ONUとルーターの違い

<3>Wi-Fiルーターの選び方

ある程度通信回線についての理解が出来たかと思いますので、今度は利用者側で自由に選択・交換することが出来るWi-Fiルーターの選び方について一緒に確認していきましょう。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターの選び方

1. Wi-Fi機器の選び方(3つのポイント ①接続可能台数)

Wi-Fiルーターを選ぶ際に注意すべきポイントは三つあります。

一つ目は、接続台数になります。

Wi-Fiルーターごとに最大接続台数が決まっています。

二つ目は、通信規格になります。

Wi-Fi技術も日進月歩で進んでいる為、通信規格によって通信速度がかなり変わります。

三つ目は、設置環境になります。

設置場所からの距離や障害物の有無によって、Wi-Fi電波の電波状況がかなり変わります。

四つ目は、「ビームフォーミング」「マルチユーザーマイモ」「メッシュWi-Fi」という三つの技術になります。

それでは次に、各項目について、もう少し詳しく見ていきましょう。

まずは、設置台数ですが、最近はスマホ、パソコン、タブレット、テレビ、プリンター、ゲームなどWi-Fi電波に接続する機器が増えてきています。

そのため、知らないうちに最大接続台数を上回っているという状態になっている場合があります。

また、接続台数を上回るとWi-Fiルーターが効率よく通信の処理をすることが出来なくなり、通信速度が遅くなる傾向があります。

少なくとも最大接続台数が20台以上あるWi-Fiルーターを選ぶようにしましょう。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fi機器の選び方(3つのポイント ①接続可能台数)

2. Wi-Fi機器の選び方(最新はWi-Fi6「11ax」 ②通信規格)

二つ目にあった「通信規格」ですが、Wi-Fiの通信規格も日進月歩で進化し続け、性能も著しく上昇してきています。

そのため、出来る限り最新のものを利用することをお勧め致しますが、値段も比例してかなり高くなっていきます。

注意点としては、Wi-Fiルーターのみを高性能にしても、その元となる回線速度やWi-Fiに接続する端末自体も最新の規格に対応していないとWi-Fiの性能を最大限に活かせませんので注意するようにしましょう。

後ほどまとめてご説明しますが、少なくとも第四世代(Wi-Fi4)、出来れば第5世代(Wi-Fi5)に対応しているWi-Fiルーターを購入することをお勧め致します。

第四世代と第五世代の乖離は大きく、こちらで明記している最大通信速度の大きな違いは勿論ですが、後ほど説明する機能面でもかなりの違いがあるということを覚えておきましょう。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fi機器の選び方(最新はWi-Fi6「11ax」 ②通信規格)

3. Wi-Fi機器の選び方(電波の特徴 ③設置環境)

三つ目にあった「設置環境」ですが、Wi-Fiの電波はモバイル回線に比べると障害物に弱いという特徴があります。

Wi-Fiに使われている電波は、ご存じの方も多いかもしれませんが、大きく分けて2種類あります。

2.4GHz帯と5GHz帯の二種類で、文字通り5GHz帯の方が、2.4GHz帯より通信速度が速いという特徴があります。

一方で、2.4GHz帯は、障害物に強いため、理論上の通信距離は同じですが、より遠くまで電波が届くという特徴があります。

2.4GHz帯のデメリットにもなりますが、同じ周波数を利用する機器が多いため、電波干渉を受けやすく不安定になりやすいという特徴があります。

電波が悪いと感じる場合には、Wi-Fiルーターの位置を調整するようにしましょう。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fi機器の選び方(電波の特徴 ③設置環境)

4. Wi-Fi機器の選び方(アンテナの向き ③設置環境)

Wi-Fiの電波状況は、アンテナの向きでも変わります。

意外と知らない方も多いので、是非この機会に覚えておきましょう。

アンテナはまっすぐに建てるとアンテナから垂直に波紋のような形で電波を送信します。

アンテナを少し倒すと斜め方法に電波を送信します。

そのため、上下階に部屋がある場合には、アンテナを倒すと電波が届きやすくなります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fi機器の選び方(アンテナの向き ③設置環境)

5. Wi-Fi機器の選び方(アンテナの数と通信速度 ③設置環境)

意外と知らない方も多いかもしれませんが、アンテナの数によって通信速度が変わります。

通信規格によっても通信速度は異なりますが、アンテナ数が多い程、通信速度が速くなります。

その理由としては、単純に送れる電波の数が増えるためになります。

こちらでの注意点は、Wi-Fiルーターのアンテナ数が多くても、電波を受送信する端末のアンテナ数が少ない場合には、少ないアンテナ数しか利用できない状況になります。

Wi-Fiルーターの性能と端末性能が一致していないと最大速度が出せない要因は、その他の外生的な要因を省くと、端末のアンテナ数が原因になります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fi機器の選び方(アンテナの数と通信速度 ③設置環境)

6. Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:①ビームフォーミング)

それでは次に、Wi-Fi規格に応じて利用可能な三つの技術についても一緒に確認していきましょう。

まずは、ビームフォーミングという機能になります。

端末がある場所を特定して、その場所に電波を集中させるという機能になります。

電波の特性を活用した機能で、重要なポイントとしては、こちらの機能を利用するにはWi-Fiルーターと端末側の双方に「ビームフォーミング機能」が搭載されていることが条件になります。

出荷時に自動的に「オン」に設定されていますので、特に何か操作が必要なものではありません。

対応端末は、Wi-Fi5に対応している機種であれば対応機種になります。

3年前に発売された端末であれば、Wi-Fi5には対応している可能性は高いと推察されます。

また、iPhoneについては、iPhone6以降のすべての端末で対応済みになっています。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:①ビームフォーミング)

7. Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:②MU-MIMO)

二つ目は、MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)という技術になります。

通信速度という観点からは最も重要な技術の一つになります。

従来は、一つのWi-Fi電波に対して、複数の端末が接続している場合には、並列して同時にデータ通信を行なうことが出来ず、順番待ちのようなイメージで、一番目の通信が終わると二番目の通信を行うという処理を行っていました。

MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)の登場で、並列してデータ通信を行なう事ができるようになり、通信を待っている状態である画面中央でくるくる回っているマークを見る機会を減らすことが出来ます。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:②MU-MIMO)

MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)の重要なポイントは三つになります。

一つ目は、ルーターと端末の両方でMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)に対応している必要があります。

二つ目は、接続している端末のすべてがMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)に対応している方がより真価を発揮します。

一台でもMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)に対応していない端末があるとその端末のために、通信が遅くなる可能性があります。

三つ目は、MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)対応しているルーターは値段が高くなります。

MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)については、対応してスマホやパソコンがまだ多くないのが実情になります。

対応機種を調べる場合には、無線通信方式や無線LANの欄にMU-MIMO対応(マルチユーザーマイモ)や「IEEE802.11ac」「IEEE802.11ax」と記載があると対応機種になります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:②MU-MIMO)

8. Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:③メッシュWi-Fi)

三つ目は、メッシュWi-Fiという技術になります。

メッシュWi-Fiは、Wi-Fi電波が届かない死角をなくし、家中どこでも途切れずにWi-Fi接続が出来るように構築されたシステムになります。

従来のWi-Fiルーターは一台のルータを中心において、電波を送るようにしていますが、メッシュシステムでは中継器のように電波を単に中継するのではなく、メインのルーターと同じ機能を持った分身を設置することで、電波を効率的に管理することが出来るようになります。

Wi-Fiに接続される端末が多い場合には有効ですが、それほど接続する端末がない場合には特に気にしなくてもよい機能になります。

また、メーカーを統一するなど、費用も結構かかるため、現時点では余程大きな家や大人数で利用していない限りは考慮しなくても良い技術になります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターの選び方(三つの技術:③メッシュWi-Fi)

9. Wi-Fiルーターの選び方(まとめ:事前に把握しておくべき事)

それでは最後にWi-Fiルーターの選び方について、まとめてみましたので一緒に確認していきましょう。

Wi-Fiルーターを選ぶ前に事前に調べておくべき点が二つあります。

一つ目は、利用している回線の最大速度を調べてみましょう。

元の光回線の速度があまり出ていないのに、Wi-Fiルーターの性能を上げても回線速度自体はあまり改善されません。

二つ目は、接続する端末の性能も調べてみましょう。

接続する端末に古い端末等、性能があまりよくないものがある場合には、Wi-Fiルーターの性能がアップしても、端末性能が低い方に合わせられてしまうので、本来の性能を発揮できない可能性があります。

事前準備によってWi-Fi接続する端末等がある程度分かった段階で、最低限押さえてきたいスペックは下記になります。

一つ目は、接続台数については20台以上。

二つ目は、第五世代(Wi-Fi5)以上。

三つ目は、アンテナになり、上下階がある場合、接続台数が多い場合、より通信速度が速い方がいいという場合を除いては、特にアンテナについては気にしなくても問題ありません。

四つ目は、ビームフォーミング機能やMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)に対応している点

一人で限定的に利用する場合で通信速度もあまり出ていない場合には、価格もかなり安い「Wi-Fi4」でも問題はありません。

デメリットも理解した上で、身の丈(環境)にあったWi-Fiルーターを選ぶことが一番重要になります。

Wi-Fiの基本【回線の種類・Wi-Fiルータの選び方等】:Wi-Fiルーターの選び方(まとめ:事前に把握しておくべき事)

以上で「家でWi-Fiを使うなら絶対に知っておきたいWi-Fiに関する重要事項」についての説明を終了致します。

宜しければ「チャンネル登録」をお願い致します。

ご静聴、ありがとうございました。


「【利用頻度MAX】必ず全員が毎日使っている!個人が特定される可能性のある重要なアドレスと非公開にする方法」もご参照ください。


「今更聞けない!カフェでWi-Fiに接続する方法~マクドナルド・ドトールコーヒー・ベローチェ~」もご参照ください。


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