今回は、「バッテリー寿命が最大1.5倍変わる⁉バッテリー充電の正しい設定」について説明して参ります。
スマホを買い替える一番の理由は、「バッテリーの寿命」になります。
利用頻度にもよりますので、一概には言えませんが、「スマホのバッテリの寿命」は、一般的には2年、うまく利用すると3年~4年程度と言われています。
今回は、バッテリ寿命を増やす「充電設定」と「過充電」「継ぎ足し充電」等、誤解されている「バッテリー充電」に関する重要なポイントについて一緒に確認していきましょう。
<動画内容>
<1>「過充電」「過放電」とは?「過充電防止機能」「いたわり充電」とは?
1.「過充電」とは:電池容量の「100%」を超えて充電しようとする状態
2.「過放電」とは:電池容量の「0%」表示を超えて放出しようとする状態
「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い
1.「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い:「過充電防止機能」とは
2.「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い:「いたわり充電」とは
<2>「継ぎ足しフル充電」と「80%充電」の違い
1.「バッテリーの寿命」は「充電回数」ではなく「フル充電サイクル数」で決まる!
2.「80%充電」と「フル充電」で「バッテリー寿命」が1.5倍変わる!
3.「いたわり充電」等の機能追加で、「バッテリー寿命の差」は縮小!
<3>「バッテリー充電」の誤解しやすい3つのポイント
1.「バッテリー充電」の誤解しやすい3つのポイント
<4>PixelとiPhoneの「バッテリー充電」を80%で止める設定
1.「バッテリー充電の上限」を80%に変更する方法(Pixelの場合)
2.「バッテリー充電の上限」を80%に変更する方法(iPhoneの場合)
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:12分35秒)
みなさんこんにちは、スマホのコンシェルジュです。
今回は、「バッテリー寿命が最大1.5倍変わる⁉バッテリー充電の正しい設定」について説明して参ります。
スマホを買い替える一番の理由は、「バッテリーの寿命」になります。
利用頻度にもよりますので、一概には言えませんが、「スマホのバッテリの寿命」は、一般的には2年、うまく利用すると3年~4年程度と言われています。
今回は、バッテリ寿命を増やす「充電設定」と、「過充電」「継ぎ足し充電」等、誤解されている「バッテリー充電」に関する重要なポイントについて一緒に確認していきましょう。
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【目次】
<1>「過充電」「過放電」とは?「過充電防止機能」「いたわり充電」とは?
1.「過充電」とは:電池容量の「100%」を超えて充電しようとする状態
2.「過放電」とは:電池容量の「0%」表示を超えて放出しようとする状態
「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い
1.「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い:「過充電防止機能」とは
2.「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い:「いたわり充電」とは
<2>「継ぎ足しフル充電」と「80%充電」の違い
1.「バッテリーの寿命」は「充電回数」ではなく「フル充電サイクル数」で決まる!
2.「80%充電」と「フル充電」で「バッテリー寿命」が1.5倍変わる!
3.「いたわり充電」等の機能追加で、「バッテリー寿命の差」は縮小!
<3>「バッテリー充電」の誤解しやすい3つのポイント
1.「バッテリー充電」の誤解しやすい3つのポイント
<4>PixelとiPhoneの「バッテリー充電」を80%で止める設定
1.「バッテリー充電の上限」を80%に変更する方法(Pixelの場合)
2.「バッテリー充電の上限」を80%に変更する方法(iPhoneの場合)
<1>「過充電」「過放電」とは?「過充電防止機能」「いたわり充電」とは?
それでは、まず初めに「過充電」「過放電」とはどのような状態を指すのか、スマホで搭載されている「過充電防止機能」「いたわり充電(アダプティブ充電・バッテリー充電の最適化とも言われています)」とはどのような機能なのかについて一緒に確認していきましょう。
1.「過充電」とは:電池容量の「100%」を超えて充電しようとする状態
ご存じの方も多いかもしれませんが、「過充電」とは、「電池容量」の100%を超えて、更に充電し続ける事で、電池に負荷がかかり、電池の劣化を引き起こす状態を言います。
「過充電」を行うと「電池の正極(+)」が許容量を上回るリチウムイオンを放出する事になり、電池内の状態が不安定になります。
場合によっては、「発熱」「発火」に繋がる危険性があります。
2.「過放電」とは:電池容量の「0%」表示を超えて放出しようとする状態
「過放電」とは、「電池容量」が0%を表示しているのに更にエネルギーを取り出そうと放出してしまう状態を言います。
「過放電の状態」が長く続くと、電池内部にガスが発生したり、「電池の負極(マイナス)」に用いられている「銅箔」が解けて、電池の劣化を促進し、最終的には「充電ができない状態」に繋がってしまう危険性があります。
「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い
それでは、次にスマホに搭載されている「過充電防止機能」「いたわり充電」の違いについて一緒に確認していきましょう。
1.「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い:「過充電防止機能」とは
「過充電防止機能」とは、電池容量の100%まで充電が完了すると充電を停止する機能になります。
問題点としては、「充電」が早めに完了してしまうと、ケーブルを外す前に、電池残量が減り、再度充電が開始されてしまう可能性がある点になります。
この場合、「過充電」にはなりませんが、「フル充電」に近い状態で、再度充電が開始されてしまう事になり、バッテリーに負荷がかかり、バッテリー寿命を縮めてしまいます。
2.「過充電防止機能」と「いたわり充電」の違い:「いたわり充電」とは
最近のスマホに搭載されている「いたわり充電(アダプティブ充電・バッテリー充電の最適化とも呼ばれています)」とは、充電器に接続されている時間帯を学習し、充電速度を調整して、バッテリー寿命を延ばしてくれる機能になります。
具体的には、7時に起きる習慣がある場合、朝の6時に100%の充電が完了している状態になるように、80%の充電が完了してから「ゆるやかな充電」に切り替わります。
また、利用する1時間前に「フル充電」になるため、再充電が行われる可能性も少なくなり、バッテリー寿命を延ばすことが出来ます。
<2>「継ぎ足しフル充電」と「80%充電」の違い
それでは、次に、バッテリ寿命に影響を与える「継ぎ足しフル充電」と「80%充電」の違いについて一緒に確認していきましょう。
1.「バッテリーの寿命」は「充電回数」ではなく「フル充電サイクル数」で決まる!
「バッテリ寿命」を考える際に最も重要になってくるのが「フル充電サイクル数」になります。
スマホのフル充電サイクル数は、一般的には500回程度と言われています。
「フル充電サイクル数」は、充電量が0%の状態から100%まで満充電した場合を「1フル充電サイクル」として数えます。
充電量が60%から100%まで充電した場合にはフル充電サイクル数は0.4になり、「1フル充電サイクル」までは、残り0.6サイクルが残っています。
このフル充電サイクル数が500回になるとバッテリー寿命を迎えます。
その為、「継ぎ足し充電」をする事自体は、「バッテリ寿命」に悪い影響がありません。
但し、「継ぎ足し充電」でも「満充電(100%充電)」をせずに、「80%」までで「充電」を止めた方が、バッテリーへの負荷が減る為、「バッテリー寿命」を延ばすことが出来ます。
2.「80%充電」と「フル充電」で「バッテリー寿命」が1.5倍変わる!
2015年の古い記事はなりますが、80%で充電を常に止めると、100%のフル充電を行った場合に比べて、バッテリー寿命が1.5倍に延びたという検証結果が報告されています。
単純計算にはなりますが、2年で「バッテリー寿命」を迎える場合、80%で充電を常に止めると、3年まで「バッテリー寿命」を延ばす事が出来るようになります。
2年と3年では大きな違いがありますので、バッテリー交換が面倒、バッテリー交換の費用を抑えたいという方は80%充電に設定変更することをお勧め致します。
3.「いたわり充電」等の機能追加で、「バッテリー寿命の差」は縮小!
先程、バッテリー寿命が1.5倍伸びたという検証結果について共有をさせていただきましたが、最近のスマホには「いたわり充電」という機能も搭載されている為、1.5倍も「バッテリー寿命」に差が出るかは検証結果がないのでわかりませんが、寿命の差は小さくなってきていると推察されます。
厳密に、何倍の差が生まれるのかという事については分かりませんが、「いたわり充電」は「バッテリー」に負荷がかかりにくい方法で充電する事になりますので、1.2倍くらいの差が妥当かもしれません。
「100%充電の安心感」を取るか、1.2倍~1.5倍のバッテリー寿命を取るかは、利用する方の使い方次第になります。
特に、「iPhone」や「Galaxy」は「バッテリー交換」がその場で出来る直営店もありますので、店舗へのアクセス環境も含め、使い方を決めても良いかもしれません。
<3>「バッテリー充電」の誤解しやすい3つのポイント
それでは、次に「バッテリー充電」の誤解しやすい3つのポイントについても一緒に確認していきましょう。
1.「バッテリー充電」の誤解しやすい3つのポイント
まず、一つ目の誤解しやすいポイントは、「過充電」についてになります。
スマホでも「過充電」が発生すると思っている方も多いかもしれませんが、スマホには「過充電防止機能」が原則搭載されています。
その為、100%を超えて充電する事ができない仕組みになっています。
二つ目の誤解しやすいポイントは、「継ぎ足し充電」についてになります。
先程もお伝えしましたが、「バッテリー寿命」は「フル充電サイクル」のサイクル数によって決まります。
その為、「継ぎ足し充電」の回数ではありませんので、その点は誤解しないようにしましょう。
三つ目の誤解しやすいポイントは、「フル充電」と「80%充電」の違いについてになります。
先程もお伝えしましたが、「80%」で充電を止めた方が、「フル充電(100%充電)」を行う場合に比べて、「バッテリーへの負荷」を減らすことが出来ます。
結果として、「バッテリー寿命」を延ばすことが出来ます。
「80%までの充電」で止めるか、就寝中に「フル充電」をするかは、利用する方の使い方次第になります。
<4>PixelとiPhoneの「バッテリー充電」を80%で止める設定
それでは、最後にPixelとiPhoneで「バッテリー充電」を80%で止める設定について一緒に確認していきましょう。
AQUOSは「インテリジェントチャージ」、Galaxyは、「バッテリーを保護」で「バッテリー充電の上限設定」が出来ます。
1.「バッテリー充電の上限」を80%に変更する方法(Pixelの場合)
まずは、「Pixel」で「バッテリー充電」の上限を80%に設定していきたいと思います。
まずは、端末内より①の「設定アプリ」を探してタップします。
「設定」の詳細画面が表示されますので、②のように画面を上にスライドし、③の「バッテリー」をタップします。
「バッテリー」の詳細画面が表示されますので、④の「充電の最適化」をタップします。
「充電の最適化」の詳細画面が表示されますので、⑤のように画面を上にスライドし、⑥の「充電の上限:80%」の左側にあるチェックボックスをタップします。
「充電の上限:80%」にチェックが入っているのが確認できますと、「設定」が完了になります。
毎朝100%の充電状態で利用したい方は「アダプティブ充電」、少しでもバッテリー寿命を延ばしたい方は「充電上限:80%」を選択する事をお勧め致します。
2.「バッテリー充電の上限」を80%に変更する方法(iPhoneの場合)
それでは、次に「iPhone」で「バッテリー充電」の上限を80%に設定していきたいと思います。
注意点としては、「バッテリー充電の上限設定」ができるのは、iPhone15以降のモデルになります。
まずは、端末内より①の「設定アプリ」を探してタップします。
「設定」の詳細画面が表示されますので、②の「バッテリー」をタップします。
「バッテリー」の詳細画面が表示されますので、③の「充電」をタップします。
「充電」の詳細画面が表示されますので、「バッテリー充電の最適化」が「オン」になっている場合には、④のボタンをタップします。
「バッテリー充電の最適化」に関する別の画面が表示されますので、⑤の「オフにする」をタップします。
「バッテリー充電の最適化」が「オフ」になっている事を確認して、⑥の「充電上限」100%の部分にあるボタンをン左にスライドして、80%の部分に移動します。
「80%」の部分にボタンが移動していることが確認できますと、「設定」が完了になります。
毎朝100%の充電状態で利用したい方は「バッテリー充電の最適化」の「オン」、少しでもバッテリー寿命を延ばしたい方は「充電上限:80%」を選択する事をお勧め致します。
以上で「バッテリー寿命が最大1.5倍変わる⁉バッテリー充電の正しい設定」についての説明を終了致します。
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ご静聴、ありがとうございました。
「【スマホのバッテリー】2024最新版!電池寿命を伸ばす正しい設定や使い方」もご参照ください。
「【やらないで!】知らない間にバッテリーを劣化させている!? 今直ぐ確認したい充電時の設定」もご参照ください。
<指導実績>
三越伊勢丹(社員向け)・JTB(大説明会)・東急不動産(グランクレール)・第一生命(お客様向け)・包括支援センター(お客様向け)・ロータリークラブ(お客様向け)・永楽倶楽部(会員様向け)等でセミナー・講義指導を実施。
累計50,000人以上を指導 。
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