今回は、「大半の人が知らないWi-Fiが遅くなる本当の理由 IPv6への切り替えで解消できる!」について説明して参ります。
最近IPv6オプション・v6プラスなど耳慣れない言葉や文字を見たことがあるという方も多いかと思われます。
このIPv6を利用すると今利用している光回線が更に速くなり、より快適にインターネットを利用する事が出来るようになります。
光回線が遅かったり、光回線が徐々に遅くなっていく根本的な要因についても解説して参ります。
また、現在利用しているIPv4が使用できなくなる時期もやってきます。
この機会にIPv6がどのようなものなのかを一緒に確認していきましょう。
<動画内容>
<1>IPv6とは(従来型のIPv4との違い)
1. IPv6とIPv4はどちらも通信規格:それぞれの違い
2. IPv4の接続方式は構造上、徐々に回線速度が遅くなる仕組み
3. IPv6(IPoE接続方式)にはまだ課題がある!
4. IPv6(IPoE接続方式)に対応しているサイトはまだ少ない!
5. IPv6の速度のままIPv4規格のサイトへのアクセスが可能に!
6. サービス名は各社それぞれ異なる場合が多い
7. IPv6のメリット・デメリット:IPv6への切替は社会貢献!
<2>IPv6(IPv4 over IPv6)に切り替える手順
1. IPv6に切り替える手順(事前に確認すべき点も含む)
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:16分40秒)
みなさんこんにちは、スマホのコンシェルジュです。
今回は、「大半の人が知らないWi-Fiが遅くなる本当の理由 IPv6への切り替えで解消できる!」について説明して参ります。
最近IPv6オプション・v6プラスなど耳慣れない言葉や文字を見たことがあるという方も多いかと思われます。
このIPv6を利用すると今利用している光回線が更に速くなり、より快適にインターネットを利用する事が出来るようになります。
光回線が遅かったり、光回線が徐々に遅くなっていく根本的な要因についても解説して参ります。
また、現在利用しているIPv4が使用できなくなる時期もやってきます。
この機会にIPv6がどのようなものなのかを一緒に確認していきましょう。
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【目次】
<1>IPv6とは(従来型のIPv4との違い)
1.「ショートカット」をイメージしてみる
2.IPv4の接続方式は構造上、徐々に回線速度が遅くなる仕組み
3.IPv6(IPoE接続方式)にはまだ課題がある!
4.IPv6(IPoE接続方式)に対応しているサイトはまだ少ない!
5.IPv6の速度のままIPv4規格のサイトへのアクセスが可能に!
6.サービス名は各社それぞれ異なる場合が多い
7.IPv6のメリット・デメリット:IPv6への切替は社会貢献!
<2>IPv6(IPv4 over IPv6)に切り替える手順
1.IPv6に切り替える手順(事前に確認すべき点も含む)
<1>IPv6とは(従来型のIPv4との違い)
それでは、まず初めにIPv6とはどのようなものなのかを一緒に確認していきましょう。
1. IPv6とIPv4はどちらも通信規格:それぞれの違い
IPv6も、従来型のIPv4も、データをやり取りするための「通信規格」になります。
別動画でも説明をしていますが、「データのやり取りをする」にはIPアドレスが必要になります。
IPアドレスは、データをやり取りするために割り当てられるインターネット上の住所になり、必要不可欠なものになります。
このIPアドレスが、従来型のIPv4では、約43億個しかなく、足りなくなってくる可能性が出てきています。
その解決策としてIPv6という新たな通信規格が誕生し、ほぼ無制限にIPアドレスを割り当てられるという通信規格になります。
それでは、IPv6と従来型のIPv4の大きな違いについて一緒に確認していきましょう。
一つ目の大きな違いは、IPアドレスの数になります。
二つ目の大きな違いは、従来型のIPv4ではルーター側にIDとパスワードを入力し、認証するという作業が必要でしたが、IPv6ではこの認証作業が必要なくなるという違いがあります。
こちらの二つの違いについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
まずは、IPアドレスの数になりますが、IPv4は、0と1で構成される2進数が32桁あるため、2の32乗で約43億個の重複しないIPアドレスを提供する事が出来ます。
一方で、IPv6では、2の128乗まで重複しないIPアドレスを提供する事が出来るため、ほぼ無限に違い数のIPアドレスを提供できる事が出来ます。
IPv4の43億個のIPアドレスでも十分多いようにも見えますが、世界人口が約70億とすると、仮に一人に一つのIPアドレスを割り当てたとしても、70億個のIPアドレスが最低でも必要になります。
そのため、IPアドレスが将来的に不足する可能性があるという事が以前から指摘され続けています。
この問題を解決するという観点からも、IPv6の通信規格に置き換わるのはタイミングの問題になると推察することが出来ます。
IPアドレスについて、もう少し詳しく知りたい方は、別の動画で詳しく説明しておりますので、こちらの動画をご参照ください。
動画説明ページにもリンクを掲載しておきます。
二つ目の認証作業の違いになりますが、こちらの違いは厳密には接続方法の違いに起因しています。
接続方法としては、従来型のIPv4で利用されているPPPoE接続方式と最新のIPv6で利用されているIPoE接続方式という二種の接続方法があります。
従来型のIPv4(PPPoE接続方式)は、認証作業が必要になります。
そのためルーター側にIDとパスワードを入力し、その認証を網終端装置(もうしゅうたんそうち)というNTT側とISPを繋ぐ部分に設置されている装置で行っています。
そのため利用者数が増えると、こちらの認証するための作業量が増え、回線が混雑・遅延するという状態が発生します。
遅延が発生すると、認証待ちする状態となり、回線自体も混雑し、速度が遅くなるという悪循環が起こりやすくなり、結果として「回線が遅い」と感じるようになります。
一方で、最新のIPv6(IPoE接続方式)は、事前に利用者登録をするため、網終端装置(もうしゅうたんそうち)を経由する必要がなく、そのため認証作業自体も不要になり、回線速度が遅くなる要因がなくなります。
高速道路に例えると、IPv4はETCが有り、ETCの前で渋滞するような状態になります。
一方でIPv6は、ETCのない高速道路になり、渋滞する可能性が少なくなります。
2. IPv4の接続方式は構造上、徐々に回線速度が遅くなる仕組み
従来型のIPv4で、回線速度が遅い・回線速度が徐々に遅くなってきている気がするという症状が発生する主な要因は、プロバイダー(ISP)とNTTを繋ぐ網終端装置(もうしゅうたんそうち)が原因になっていると推察されます。
網終端装置(もうしゅうたんそうち)自体は、利用ユーザーの認証作業を行い、各プロバイダーに振り分けるという作業を行っています。
振り分けを行なうこと自体にも問題はありますが、一番の問題はこちらの運用ルールになります。
この網終端装置(もうしゅうたんそうち)は、10,000セッション(10,000ユーザー)に近づくと新たに増設するという取り決めがあります。
回線の最大速度自体は1Gbpsになるため、仮に単純計算で10,000ユーザーが利用した場合、1ユーザー毎の割当は100Kbpsになります。
増設当初は、利用ユーザーが少ないため、割り当てられる回線速度が多くなり、回線速度が速くなります。
一方で利用ユーザーが増えてくると、確実に通信速度が落ちていくという構造になっています。
ここでの重要なポイントは、10,000ユーザーを超える見込みがないと網終端装置(もうしゅうたんそうち)が増設されないという点になります。
また、年々通信量が増えている中で、1ユーザー当り100Kbpsという割当が、時流に即しているのかという点も問題になります。
加えて、こちらの網終端装置(もうしゅうたんそうち)の設置費用をNTT側が負担している点も簡単には増設されない(ルール変更されない)要因にもなっていると推察されます。
繰り返しになりますが、IPv4の接続方式は構造上の問題から、基本的には回線速度が徐々に遅くなる仕組みになっています。
3. IPv6(IPoE接続方式)にはまだ課題がある!
それでは、IPv6の話に戻りたいと思いますが、IPv6で使用されている「IPoE」という接続方式にも課題があります。
IPv6の最大の欠点は、閲覧・利用しているサイト側でもIPoE接続方式に対応する必要があるという点になります。
現実としては、IPoE接続方式に対応しているサイトはまだほとんどないという実情になります。
現時点でIPv6に対応しているサイトは、GoogleやYouTube等の動画配信サイト・大手SNSサイトになります。
そのため、IPv4のみに対応しているサイトも閲覧でき、且つ、IPv6の利点も生かせるような仕組みが必要になります。
4. IPv6(IPoE接続方式)に対応しているサイトはまだ少ない!
IPv6自体は、従来型のPPPoE方式による接続方式と最新のIPoE方式による接続方式の両方に対応しているため、どちらのサイトでも閲覧する事が出来ます。
問題点としては、IPv6に対応しているサイトへのアクセスは早くなりますが、IPv4のみに対応しているサイトは従来の方法でアクセスする必要があり、回線が遅くなる要因になっていた網終端装置(もうしゅうたんそうち)を経由する認証作業が必要になります。
そのため、回線速度があまり改善されない可能性があります。
5. IPv6の速度のままIPv4規格のサイトへのアクセスが可能に!
その問題を解決する方法として登場したのが、「IPv6 IPoE IPv4 over IPv6」という接続方法になります。
こちらの仕組みは、IPv6の速度を維持したまま、IPv4規格のサイトへのアクセスを可能にする接続方法になります。
従来のようにNTTの網終端装置(もうしゅうたんそうち)とISP(プロバイダー)を経由してインターネットに接続するのではなく、VNE事業者を経由してIPv4サイトとIPv6に対応したサイトにアクセスする仕組みになります。
ボトルネックになっていた網終端装置(もうしゅうたんそうち)を経由する必要がないため、回線遅延がなくなり、本来のスピードを出すことが出来るようになります。
また、認証もVNE事業者側に登録された情報も元に行っているため、認証が不用になります。
余談にはなりますが、現在のプロバイダーを経由しないのであれば、プロバイダー費用(1,300円前後)が不要になり、携帯電話のウェブ利用料300円と同じような費用になることを期待しています。
但し、現時点ではVNE事業者が、プロバイダー等への「卸販売」しか行っていない為、直ぐに価格が下がることはないかもしれません。
6. サービス名は各社それぞれ異なる場合が多い
「IPv4 over IPv6」は、その開発・提供しているVNE事業者やプロバイダーによって名前が異なります。
そのため、こちらの構造や仕組みを理解していないと、直ぐにIPv6に変更しようと思う方は少ないかもしれません。
例えば、BIGLOBEの場合には、「IPv6オプション」、GMOとくとくBBでは、「V6プラス」というような形で、通信方式によってサービス名が異なります。
どのサービス名でも重要な基本構造は変わっていませんので、現在利用されているプロバイダー(ISP)のものを選択するのが、一番簡単にIPv6に切り替える方法になります。
もちろん、この機会にプロバイダーを変更しても特に問題ありません。
7. IPv6のメリット・デメリット:IPv6への切替は社会貢献!
Ipv6のメリット・デメリットについてまとめてみましたので、一緒に確認していきましょう。
IPv6(厳密にはIPv4 over IPv6になります。)の一つ目のメリットは、回線速度が速くなる可能性があります。
特に回線混雑の要因になっていた認証や網終端装置(もうしゅうたんそうち)を経由する必要がないため、回線自体が少なくとも安定し、回線の混雑解消になります。
二つ目のメリットは、IPv4のIPアドレスには上限があり、その上限に達する可能性があるため、いずれIPv6の通信規格に移行する必要があります。
一方で、IPv6のデメリットは、セキュリティーやプライバシーに関して、本来、デフォルトの設定やデフォルトの機能になっているものがまだ出来ていないものもあります。
時間と共に解消されていく問題にはなりますが、現時点では少なからずリスクがあるという点は認識しておきましょう。
IPアドレスの割り当て方法によっては、個人が特定されやすくなる場合もあります。
日々改善はされていますので、完全な対策が整うまでは多少時間がかかるという点も認識しておきましょう。
繰り返しになりますが、IPv6に切り替えることで回線自体の混雑を解消する事が出来ます。
IPv6に乗り換える人が多い程、ボトルネックとなっている部分への負荷が減るため、IPv6に乗り換えない方にも少なからず恩恵をもたらすことが出来ます。
そのため、IPv6に切り替える人が多い地域や人口流出が多い地域は、回線速度が速くなったと感じる地域も出てくる場合があります。
IPv6に切り換えるか、切り換えないかは、現在の回線状況を判断材料にしても良いかもしれません。
<2>IPv6(IPv4 over IPv6)に切り替える手順
それでは、最後にIPv6に切り替える手順について簡単に確認してみましょう。
1. IPv6に切り替える手順(事前に確認すべき点も含む)
IPv6に切り替える前に事前に確認すべき点が三つあります。
一つ目は、利用しているプロバイダーが、「IPv4 over IPv6」に対応しているかを確認する必要があります。
最近はほとんどのプロバイダー(ISP)で対応しています。
二つ目は、利用しているルーター(Wi-Fiルーターを含む)が、IPv6に対応しているかを確認する必要があります。
念のため、「MAP-E」や「DS-Lite」にも対応しているかをチェックしましょう。
三つ目は、利用している端末が、「IPv6」に対応しているかも確認する必要があります。
基本的にはほとんどの端末が対応しています。
但し、10年以上利用している端末がある場合には、念のため確認が必要になります。
この三つの確認が取れれば、後は実際の手順になります。
まずは、現在利用しているプロバイダーのウェブページから申し込みをします。
簡単な必要事項を入力するだけになります。
申し込みが完了すると2日~3日で登録完了のお知らせがEメールで届きます。
お知らせが届くと基本的には自動的に切り替わります。
自動的に切り替わらない場合には、ルーターの初期設定で「IPv6を使用しない」になっている場合があり、設定の変更が必要になります。
以上でIPv6への切り替えが完了します。
Wi-Fiルーターの設定変更やWi-Fiルーターの正しい選び方について、今後、動画で紹介していきたいと思います。
以上で「大半の人が知らないWi-Fiが遅くなる本当の理由 IPv6への切り替えで解消できる!」についての説明を終了致します。
宜しければ「チャンネル登録」をお願い致します。
ご静聴、ありがとうございました。
「【利用頻度MAX】必ず全員が毎日使っている!個人が特定される可能性のある重要なアドレスと非公開にする方法」もご参照ください。
「【Wi Fiの基本】Wi-Fi機器だけじゃない!Wi-Fiを快適に使うための重要な知識~回線から通信機器の選択まで~」もご参照ください。
<指導実績>
三越伊勢丹(社員向け)・JTB(大説明会)・東急不動産(グランクレール)・第一生命(お客様向け)・包括支援センター(お客様向け)・ロータリークラブ(お客様向け)・永楽倶楽部(会員様向け)等でセミナー・講義指導を実施。
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