2024年夏、iOS 18のアップデートに伴い、iPhoneの「メッセージ」アプリがRCSに対応するということが大きな話題となりました。
そこで今回は、メールとSMSの違いや、RCSといったメッセージ規格について改めておさらいします。
<動画内容>
1. SMSについて
2. Eメールについて
3. EメールとSMSの違い
4. Gmailアドレスの確認方法
5. Gmailアドレスをコピーして貼り付け
6. RCSについて
7. +メッセージの使い方
8. Googleメッセージの使い方
9. iMessageのRCS対応について
10. RCSの問題点
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:15分49秒)
2024年夏、iOS 18のアップデートに伴い、iPhoneの「メッセージ」アプリがRCSに対応するということが大きな話題となりました。
これに伴いKDDIは、Googleが提供する「Googleメッセージ」を、Android端末の標準アプリとして採用する方針を発表しました。
要は同じくRCSに対応した「+メッセージ」と「Googleメッセージ」が混在するような状態になるわけです。
そこで今回は、メールとSMSの違いや、RCSといったメッセージ規格について改めておさらいします。
ざっくりとは分かっているという方が多いとは思いますが、細かい部分も含めて解説していくのでぜひ最後までチェックしてみてください。
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それでは早速やっていきましょう。
概要欄に目次も配置しておりますので、適宜チェックしたい箇所を選んでご視聴いただくことも可能です。
【目次】
1.SMSについて
2.Eメールについて
3.EメールとSMSの違い
4.Gmailアドレスの確認方法
5.Gmailアドレスをコピーして貼り付け
6.RCSについて
7.+メッセージの使い方
8.Googleメッセージの使い方
9.iMessageのRCS対応について
10.RCSの問題点
1. SMSについて
SMSは「ショートメッセージサービス」の略で、お互いの「電話番号」でやりとりするメールサービスです。
「相手のメールアドレスが分からなくても、電話番号が分かればメッセージを送れる」というメリットがあります。
一部のデータ通信専用回線を除き、ほぼ全ての回線と端末で利用可能です。
ただし、テキスト以外の画像や動画、ファイルなどを送ることはできません。
あくまでも、送信できるのは文字だけです。
以前は全角70文字(半角英数字160文字)までという制限がありましたが、現在の端末では最大で全角670文字(半角英数字1530文字)まで送信できるようになっています。
インターネット接続を利用せず、通信キャリアの電話回線を使用してメッセージを送るので、データ容量は消費しませんが、文字数により1通あたり3.3円~33円の料金が掛かかります。
ちなみにメッセージを受信する際は料金がかかりません。
送信する際、文字数に応じて料金がかかるということを覚えておいてください。
2. Eメールについて
Eメールとは電子メールのことであり、宛先にはメールアドレスを入力して送受信します。
従来はパソコン用のメールを指すことが多かったのですが、現在は、スマホでもEメールを使えるようになったことで、それ以前からあった「キャリアメール」と区別することが難しくなってきました。
Eメールでは送れる文字数に制限はなく、また、画像や動画、PDFファイルなどを添付して送信することもできます。
※厳密には、一通あたりのサイズ容量という制限があるので、無制限に送信できるというわけではありません。
Eメールはインターネットを介して送信されるため、1通単位で料金が決まるといった概念はありませんが、送受信ともに通信料がかかり、大容量のファイルを添付すればそれだけ大きな通信量を消費することになります。
文字の送信にかかる通信料は、SMSと比べると一般的には小さくなっています。
3. EメールとSMSの違い
それではEメールとSMSの違いについてまとめてみます。
メッセージを送るという意味では同じ役割を果たしてくれますが、送れる相手や料金など細かなルールが異なります。
また、Eメールのメールアドレスは1つのスマホに複数のメールアドレスが持てる(同じサービスであっても複数所持できる場合がある)のに対して、SMSは電話番号と紐付くため原則一回線一個です。
※デュアルSIMで2つの電話番号を所持している場合などを除く。
例えば、Androidユーザーの方であれば携帯キャリアのメールアドレスに加えてGmailのメールアドレス(GoogleアカウントのID)が最初から使えるようになっています。
iPhoneでも、Apple IDにメールアドレスを設定する際、「~@icloud.com」というicloudメールアドレスを取得していれば、携帯キャリアのメールアドレスに加えて最初から2つのメールアドレスを持っていることになります。
4. Gmailアドレスの確認方法
Gmailアドレスの確認方法は、Googleサービスを開けばどこからでも確認することができます。
画面右上にあるプロフィールアイコンをタップすれば、Gmailのメールアドレスが表示されます。
しかしメールアドレスが長すぎて最後まで表示されていない場合には、
その下にある「アカウント」や「アカウントを管理」をタップして、アカウントページを開き、個人情報タブの『連絡先情報』でメールアドレスを確認しましょう。
5. Gmailアドレスをコピーして貼り付け
ちなみに、メールをタップして次の画面に進むと、その前までの画面ではできなかったメールアドレスのコピーが可能です。
まずはGoogleアカウントのメールアドレスを長押しして、選択状態にします。
次に三点アイコンをタップして「コピー」を選択してください。
メールアドレスがコピーできたら、どこででもいいのでキーボードを表示させます。
先ほどコピーしたメールアドレスがテンキーの上に表示されていると思いますので、左端にある四角が4つ並んだアイコンをタップします。
ここで一番上、左から2番目の「クリップボード」を選択してください。
そうすると、先ほどコピーしたメールアドレスが一番上にあると思うので、それを長押しして「固定」を選択します。
これでクリップボードの最上部にメールアドレスを固定できました。
こうしておくと会員登録などで今まで入力の面倒だったメールアドレスが、次回からはクリップボードをタップして、メールアドレスを選択するというたったの2ステップで完結します。
アルファベットの入力は、入力ミスも含めてけっこう面倒な作業なので、ぜひお試しください!
6. RCSについて
ところでみなさんは、+メッセージやRakuten Link、Googleメッセージといったサービスをご存知でしょうか?
スマホを購入するとそれぞれ最初からインストールされていることも多く、存在自体は多くの方が認識されていると思います。
これらは「RCS」という国際的なメッセージ規格に準拠したサービスです。
RCSは「リッチコミュニケーションサービス」の略称で、従来のSMSよりも豊富な機能を提供して、より充実したコミュニケーションを可能にする仕組みです。
SMSのように電話番号さえあれば送受信できることも特長で、SMSとは違いインターネットを介してメッセージを送受信するので、一通あたりに固定の料金がかかることもありません。
特徴としては、相手が書き込んでいる様子がリアルタイムで表示されるほか、LINEにも搭載されている既読機能、ファイルの共有、画像や動画の送受信、グループチャット、位置情報の共有なども可能です。
「SMSの進化版」と表現されることも多く、LINEと似たような機能を持つサービスと考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。
日本では、RCSを利用したサービスに、携帯キャリアのドコモ、au、ソフトバンクの3社が提供する「+メッセージ」、楽天モバイルが提供する「Rakuten Link」、Googleが提供する「Googleメッセージ」などがあります。
RCSでやりとりするには、双方ともに+メッセージやRakuten Linkを利用している必要があります。
同じRCSを利用したアプリでメッセージを送り合う場合にはRCSでデータ通信を利用して送信、そうでない場合には携帯回線を利用してSMSなどとして送信されます。
7. +メッセージの使い方
例えば+メッセージを使ってメッセージを送信する場合、+アイコンから「新しいメッセージ」を選択します。
グループチャットを作成したい場合には、「新しいグループメッセージ」です。
次に送信相手を選びます。
送信相手を選ぶ際に気をつけたいのが、+メッセージの利用者かどうかでRCSまたはSMSなどで送信されるかが決まる点です。
誰にでも無料で送れるわけではないという点には注意してください。
大雑把な使い方としては、LINEと同じような感覚で、画面中央にチャット形式でメッセージが表示されます。
画面の下にすべてのメニューが集約されていて、画像や動画、スタンプの送信などもすべて+アイコンから行えます。
画像や動画の送信などは、お馴染みのアイコンから行えます。
ダウンロード画像などは、3点アイコン→ファイル共有から行ってください。
8. Googleメッセージの使い方
Googleメッセージでやり取りを開始するには、画面下の「チャットを開始」をタップします。
続いて、送信相手を選択してください。
+メッセージのようにこの段階では、まだRCSなのかSMSなのかはわかりません。
送信相手を選択すると、すぐにチャットウィンドウが表示されます。
チャットウィンドウを開くと、画面の下の方にRCSなのかSMSなのかがわかるようにメッセージが表示されます。
また見分けづらいですが、一応背景色も変わっています。
実際に文字を入力し始めると、送信アイコンでさらにわかりやすく表示されるようにもなっています。
+メッセージやLINEと同様に、チャットウィンドウの+アイコンから、画像や動画、スタンプやファイル共有などが行えます。
画像/動画に関しては、ギャラリーという表記になっていて少し分かりづらいですが、+メッセージとは違いGoogleフォトと連動しているので、その点についてはこちらの方が使いやすいと感じます。
既読などの通知は少々わかりにくくなっていて、『送信済み』 → 『受信済み』 → 『既読』の3段階式になっています。
ちなみに迷惑メッセージなどは、チャットウィンドウ右上の3点アイコンから、「ブロックしてスパムとして報告」することができ、これ以降、同じ番号からのメッセージを受信しなくなります。
SMSも受信する都合上、この辺の機能の充実ぶりは良さそうに感じます。
9. iMessageのRCS対応について
最初にもお話した通り、iPhoneのメッセージアプリがiOS 18においてRCSに対応しました。
日本ではまだ利用できませんが、iMessageでRCSが利用可能になると、AndroidのGoogleメッセージとRCSでやりとりが可能になります。
そしてここが今回の注目ポイントだったわけです。
というのも、iPhoneをお使いの方はご存知だと思いますが、iMessageは、iPhoneやiPadなどAppleの端末同士でメッセージや写真、動画、音声などさまざまな種類のデータを送受信できるアプリです。
文字数制限はなく、既読機能やビデオ通話も搭載されていて、メールやLINEと同様に、インターネット接続を利用して送受信できます。
しかし受信側がAndroidスマホの場合は、メッセージが自動的にSMSに切り替わり、SMSの利用料が発生します。
それが青色の吹き出しと緑色の吹き出しが混在する理由です。
RCSへ対応することによりOSの垣根を超えて、電話番号さえ知っていれば誰とでも連絡を取り合うことができ、長文のメッセージの送信、さらには画像や動画の送受信や既読機能、グループチャット、位置情報の共有といった、今までSMSではできなかったことができるようになるということです。
それもOS標準のメッセージアプリだけでそれらが可能になるということで注目を集めました。
10. RCSの問題点
しかし、RCSはまだまだ問題が多く、そのうちの一つにアプリ間の相互接続問題があります。
例えば、「+メッセージ」から+メッセージを利用していないユーザーにメッセージを送ろうとしたり、大手3キャリアから楽天モバイルへの送受信は、自動的にSMSに切り替わります。
また、Googleメッセージから+メッセージ、Rakuten Linkにメッセージを送るーーつまりRCS対応のアプリ間でやり取りする場合でもRCSではなく、SMSを利用することになります。
繰り返しになりますが、要は同じアプリ同士でないとRCSでメッセージを送りあえないということです。
どれだけRCSが機能的に優れていたとしても、こうしたアプリ間の相互接続問題が解決しない限り、ある人にはキャリアメールで送信、ある人にはLINEで送信といったメッセージアプリが混線した状態でやり取りをしなければなりません。
本来であれば電話と同じくらい基本的な機能であるため、最初から入っているアプリで誰とでも長いメッセージや、画像や動画の送信、グループチャットなどが行えるような状態が健全だと言えると思いますが、そういう状態になるのはもう少し先のお話かもしれません。
今回の動画はこちらで以上です。
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それでは、また次の動画でもよろしくお願いいたします。
「【絶対やって!】Gmailの履歴にアクセスできなくなると表示された時の対処法」もご参照ください。
「【徹底解説】2024年版!Gmailの使い方」もご参照ください。
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