【結局どっちに接続すればいいの?】Wi-Fiの2.4GHzと5GHzの違い

Wi-Fiルーターのパッケージなどに書かれている「2.4GHz」や「5GHz」といった数値。

これらの数字が一体何を表しているのか?

そして、どんな違いがあるのか疑問に思ったことはありませんか?

今回は、Wi-Fiの周波数帯「2.4GHz」と「5GHz」の違いとそのメリット・デメリットを解説しながら、どういった場面でどちらを使うと便利か、その選び方について解説していきます。

<動画内容>
1. 2.4GHzと5GHzってそもそも何?
2. 2.4GHzと5GHzの違い
3. 障害物の影響や電波干渉について
4. どちらに接続するか迷ったら
5. 結論
6. バンドステアリング機能について

詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:11分12秒)


Wi-Fiルーターのパッケージなどに書かれている「2.4GHz」や「5GHz」といった数値。

これらの数字が一体何を表しているのか?そして、どんな違いがあるのか疑問に思ったことはありませんか?

Wi-Fiの2.4GHzと5GHzの違い

またWi-Fiに接続するときも「同じ名前の接続先が2つあって、どっちに接続すればいいか悩んだ」という経験をお持ちの方も意外と多いのではないでしょうか?

今回は、Wi-Fiの周波数帯「2.4GHz」と「5GHz」の違いとそのメリット・デメリットを解説しながら、どういった場面でどちらを使うと便利か、その選び方について解説していきます。

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【目次】
1.2.4GHzと5GHzってそもそも何?
2. 2.4GHzと5GHzの違い
3.障害物の影響や電波干渉について
4.どちらに接続するか迷ったら
5.結論
6.バンドステアリング機能について

1. 2.4GHzと5GHzってそもそも何?

Wi-Fiには大きく分けて2つの周波数帯があり、2.4GHzと5GHzが使用されています。

「2.4GHz」と「5GHz」は異なる特徴を持っており、利用する環境やシーンによって使い分けることで、より快適にインターネットを楽しむことができます。

スマホやパソコンで自宅や会社のWi-Fiに接続しようとすると、使用可能なWi-Fiの一覧に「〇〇-A」、「〇〇-G」という同じ名前の2つの接続先(SSID)が表示されることがあります。

これは、それぞれ2.4GHzと5GHzの接続先であることを表していて、「〇〇-A」とあれば5GHz、「〇〇-G」は2.4GHzの周波数帯です。

2. 2.4GHzと5GHzの違い

それでは、続いて「2.4GHz」と「5GHz」の違いについてです。

それぞれ特徴があり、メリット・デメリットを把握したうえで、自分にとって適した周波数帯を選びましょう。

2.4GHzは、電波の波長が長く、障害物に強いという特徴があります。

そのため、壁やドアなどを回り込んで電波が届きやすく、広い範囲をカバーすることができます。

また、対応している機器も多いため、ほとんどのWi-Fi機器を接続できるメリットもあり、汎用性の高い帯域と言えます。

ただし、5GHzと比べて通信速度が遅くなりやすいです。

また、この周波数帯が使われている電化製品も多く、電子レンジやBluetooth機器なども2.4GHzを使用しています。

同じ周波数帯の電波は互いに影響を受けやすく、電波干渉が起こると通信が不安定になる点には注意しましょう。

5GHzは、2.4GHzに比べて高速通信が可能です。

加えて、この周波数帯を利用する電化製品が少ないため電波干渉が起こりづらく、安定した通信が可能です。

そのため、開けた空間や狭い範囲内であれば、動画再生や大容量のファイルを転送するのに適しています。

一方で、電波の波長が短く、障害物には弱いという特徴があります。

そのため、壁やドアなどが多い環境では、電波が届きにくいです。

また、2.4GHzと比べて電波の届く範囲が狭いというデメリットもあります。

それぞれの特徴をまとめるとこんな感じです。

一見するとそれぞれにメリット・デメリットがあるから、どっちに接続してもあまり変わらなそうと思うかもしれませんが、一般家庭で利用するシーンを想定するならば、「障害物の影響」や「電波干渉」についてもう少し詳しく見ていく必要があります。

3. 障害物の影響や電波干渉について

障害物の影響に関しては、電波の届く距離と大きく関係していて、電波の性質である「減衰」、「回折」、「反射」という3つの要素が障害物の影響を受けるパラメータです。

「減衰」とは、電波が障害物を通過したときに弱くなるという性質をいいますが、2.4GHzは壁などを通過してもそれほど電波が弱くなりませんが、対して5GHzは何かしらの障害物を通過すると電波が弱くなりやすいという性質を持っています。

「回折」とは、通信経路の間にこのような障害物がある場合、2.4GHzはまっすぐ飛ぶ電波だけでなく迂回して電波が飛んでくるという性質も持っているので、比較的に電波が届きやすいです。

これに対して5GHzは、まっすぐに電波が飛ぼうとする性質が強くて障害物にぶつかってしまうため、その先にある端末に電波が届きにくいという現象が発生します。

「反射」とは、例えば端末との間にコンクリートの壁があった場合、2.4GHzはあまり反射してこないという性質があるのに対して、5GHzはまっすぐ飛んだ電波が壁で跳ね返って、そのまま反射してきます。

強力な反射波は通信を妨害するので、結果通信が不安定になるという問題に繋がります。

次に「電波干渉」についてです。

先程もお話した通り、2.4GHzはWi-Fi以外にも様々なデバイスで使われているので、妨害電波だらけです。

そしてメリットでも挙げられているように、2.4GHzは遠くまで電波が届きやすく隣近所のルーターからも電波が飛んでいて干渉を受けやすくなっています。

ある意味メリットがデメリットのパラメータとしても働いていると言えます。

その点5GHzはWi-Fi以外の電波干渉はなく、電波が遠くまで届きにくいという性質上、近所のルーターから干渉を受けることもあまり起こりません。

4. どちらに接続するか迷ったら

以上からも分かる通り、基本的には障害物や電波干渉を天秤にかけつつ、自分が接続する部屋でどれくらい快適な通信ができるかというところが、周波数帯を選択する鍵となります。

どちらの周波数帯を選ぶべきか迷ったら、自分が通信において何を重視するかによって選びましょう。

重視するポイントとしては、以下の3つがあります。

•最高速度

•安定性

•対応する端末

高速なインターネット接続を求める場合は、5GHzを選びましょう。

5GHzは2.4GHzに比べて最大通信速度が速く、動画やオンラインゲームなど、大容量のデータをやり取りする際にストレスなく使える帯域です。

ただし、障害物に弱く、電波が届く範囲が狭いというデメリットがあり、環境によっては安定性に欠ける場合もあります。

安定した接続を求める場合は、2.4GHzを選びましょう。

2.4GHzは、障害物に強く、電波が届きやすいという特徴があるためです。

壁やドアが多い室内など、電波が届きにくい場所でも安定した接続ができます。

ただし、5GHzに比べて最高速度が遅く、電波干渉が起こりやすいデメリットには注意が必要です。

使用する周波数帯は、デバイスに合ったものを選びましょう。

古いデバイスの場合、最新の通信規格に対応していない可能性があります。

特にスマホやパソコンをWi-Fiに接続する際は、どの周波数帯に対応しているかは事前に確認するようにしてください。

全てのデバイスを快適に利用したい場合は、2.4GHzと5GHzの両方に対応したルーターを選ぶようにしましょう。

使用する周波数帯は、デバイスに合ったものを選びましょう。

古いデバイスの場合、最新の通信規格に対応していない可能性があります。

特にスマホやパソコンをWi-Fiに接続する際は、どの周波数帯に対応しているかは事前に確認するようにしてください。

全てのデバイスを快適に利用したい場合は、2.4GHzと5GHzの両方に対応したルーターを選ぶようにしましょう。

5. 結論

2.4GHzと5GHzは、それぞれの特徴に合わせて適宜選択しましょう。

片方の周波数が混雑している場合は、もう片方の周波数を選ぶと通信の混雑が回避でき、快適に通信ができることもあります。

どちらを利用するか迷ったら、まずは通信速度の速い5GHzのネットワークに接続して、安定して接続できるか試してみましょう。

接続が安定していればそのまま利用して、接続が不安定な場合は2.4GHzへ切り替えを行ってください。

6. バンドステアリング機能について

ちなみに、周囲の電波強度や混雑状況などを定期的に判別し、2.4GHzと5GHzの振り分けを自動で設定してくれる「バンドステアリング」という機能があります。

『接続管理がラク』ということで初心者向けにオススメされることが多いのですが、スタンダードクラス以上のWi-Fi 6以降のルーターではこの機能をオフにして、接続する端末ごとに手動で周波数を設定した方が、速度も安定性も上がることが多いです。

同時接続台数が10台以上とかであれば話は別ですが、各デバイスのWi-Fi規格を調べてそれに対応した周波数へ接続すれば、メインで使用する5GHzの帯域を極端に圧迫することもありません。

如何でしたか?

Wi-Fiの帯域は、2.4GHzと5GHzの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

利用環境やデバイスに合わせて最適な周波数帯を選ぶようにしましょう。

また、使用しているWi-Fiの世代によっても通信速度が大きく変わります。

世代によっては使えない帯域もあるので、現在使用しているWi-Fiルーターの買い替えも含めて、総合的に判断してください。

今回の動画はこちらで以上です。

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それでは、また次の動画でもよろしくお願いいたします。


「今更聞けない!カフェでWi-Fiに接続する方法~マクドナルド・ドトールコーヒー・ベローチェ~」もご参照ください。


「【Wi-Fi接続】Wi-Fi利用時に絶対にやってはいけない事4選」もご参照ください。


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