当動画ではSIMカードとは何か、という点から機種変更や乗り換え時の取り扱いなど、関連するあれこれを共有させていただければと思います。
<動画内容>
1. SIMカードとは
2. カードのサイズ
3. 挿入方法
4. SIMカードがなくてもできること
5. SDカードとの違い
6. 機種変更時
7. SIMロック
8. スマホとの相性
9. キャリアを乗り換える
10. eSIMとは
11. eSIMのメリット
12. eSIMのデメリット
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講義動画時間:13分34秒)
いつもご視聴ありがとうございます。
スマホのコンシェルジュです。
先日弊社にお問い合わせがありました。
たしかに、SIMカードについては日頃意識する機会も少なく、言葉は知っているけれど役割などはよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。
当動画ではSIMカードとは何か、という点から機種変更や乗り換え時の取り扱いなど、関連するあれこれを共有させていただければと思います。
スマホのコンシェルジュでは、豊富な指導実績をもとに、スマートフォンの使い方に関する動画を制作・配信しております。
300本以上の動画教材を無料開放しておりますので、ぜひお役立てください。
それでは今回もよろしくお願いします。
【目次】
1.SIMカードとは
2.カードのサイズ
3.挿入方法
4.SIMカードがなくてもできること
5.SDカードとの違い
6.機種変更時
7.SIMロック
8.スマホとの相性
9.キャリアを乗り換える
10.eSIMとは
11. eSIMのメリット
12.eSIMのデメリット
1. SIMカードとは
SIMカードとはSDカードほどの小さなチップで、一般にドコモなど通信会社と料金プランを選んで契約することで入手します。
Subscriber Identity Moduleの頭文字をとったもので、電話番号や契約者の情報がインプットされており、これをスマホに挿入することで初めてスマホはそのキャリアのネットワークを利用、つまり通話やモバイルデータ通信が可能となります。
2. カードのサイズ
SIMカードのサイズ、何種類かありますが、現行ほぼ全てのスマホがこのナノサイズ、ナノシムと呼ばれる規格のものとなっていますので、サイズで迷うことはないと考えてよさそうです。
SIMカードははじめこうしたクレジットカードくらいの大きさのプラスチック板にくっついていて、この辺をプラモデルのようにパキッと折って取り外します。
金属部分が汚れると認識に問題が生じる場合がありますので、指紋がつきすぎないよう注意します。
3. 挿入方法
一般的にスマホ左右どちらかの側面にこうしたSIMカードの挿入口、SIMカードスロットがあり、この小さな穴に針状のものを差し込むとスロットがカシャっと飛び出してきます。
スマホの購入時、こうしたSIMピンと呼ばれる差し込むための器具が付属してくることが多いかと思いますが、なければ安全ピンやクリップなどで代用可能です。
この台座にSIMカードをはめ込みます。
台座、カード双方とも長方形が1部欠けた形をしており、入れる向きは必ず一意に定まります。気持ちよくスポッとハマればそれで間違いありません。
カードの金属部分が汚れないよう注意しながら嵌め込んで、再度スマホ内に挿入すれば装着完了です。
スロットの閉め方が甘いと認識しないこともありますのでご留意ください。
鋭い道具を使う作業であり、なおかつ作業中にSIMカードスロット自体が割れるという事故を見かけたことがありますので、破損や怪我にはくれぐれもご注意ください。
キャリアや格安sim提供会社からは、スマホとSIMカードをセットで購入する以外にも、プランを決めてSIMカードだけを購入したり、またはスマホだけを購入したりすることもできます。
特にiPhoneの場合は基本的に端末が一番安く手に入るのがAppleの直販サイトであることが多いので、そこから端末だけを購入して、どこかのキャリアで通信プランを契約してSIMカードを入手、とデバイスとSIMカードを別々に調達する、というのも一般的なスタイルです。
iPhoneに限らず、中古屋さんで買ったスマホ、家族にお下がりでもらったスマホなどが手元にあれば、どこかで契約してSIMカードを挿せば通話やモバイルデータ通信が可能となります。
4. SIMカードがなくてもできること
そのほかのポイントとしては、SIMカードが挿入されていなくても、つまり通信会社と契約していなくとも、Wi-Fiを掴んだり、アプリを動作させることには何の影響もありません。
Wi-Fi環境に接続しさえすれば、インターネットを使用できますし、アプリのインストール、使用ともに通常通り可能です。GPSも機能しますので地図アプリの使用も同様です。
インターネットを使っての通話機能を提供しているメッセージアプリを使えば、音声通話も可能です。
なので、機種変更後など、SIMカードを抜いたスマホも、ご自宅にWi-Fi環境がある場合はほぼそれまでと変わらない使用感を得ることができます。
5. SDカードとの違い
形状も似ていて挿入場所も同じトレーだったりしますので、sdカードと混同されやすいですが、simカードには特にスマホのデータを保存するようなことはありません。
ガラケー時代は電話帳を記録したりすることがあったように思いますが、現在では一般的ではありません。
以上がSIMカードについての概要です。
ここからは個別のポイントについて共有させていただきます。今後スマホを使っていく上で、こんな時はこうすればいいんだなぁと大まかにでもイメージできるようになっていただければ幸いです。
6. 機種変更時
まず機種変更時のSIMカードの取り扱いについてです。
機種変更は今のスマホから別のスマホにSIMカードを入れ替えるだけで、その電話番号でそのスマホを使えるようになります。
なんだか通信会社に無断で行っていいものか戸惑いますが、特に申告したりする必要はありません。
多少の設定が必要な場合はありますが、Androidで使っているSIMカードをiPhoneに差し込んでも大丈夫です。
差し替える際は念のため電源を切った状態で行います。
ただ前述の通りSIMカードには電話番号等が記録されているだけですので、これをしても写真などのデータが移ってくれるわけではありません。着信履歴などが引き継がれることもありません。
なので機種変更の場合はデータ移行作業を別途行う必要があります。
移行方法については別の動画をご参照ください。概要欄にも掲載しておきます。
7. SIMロック
このSIMカードの差し替えにおいて、以上のように簡単にはいかない例外パターンをいくつか挙げておきます。
2021年以降に販売されたスマホにおいては廃止されていますが、かつて「SIMロック」という、他社のSIMカードでは動作しない設定でスマホが販売されていた時代がありました。
例えばd社のSIMロックがかかったスマートフォン本体ではa社のSIMカードを挿しても認識できません。このため今日のように簡単にキャリアを乗り換えることもできませんでした。
差し替えた先のスマホに別の通信会社によるSIMロックがかかっている場合は使用できないことになります。
幸いSIMロック自体はWEBや店頭で簡単に解除してもらえます。
SIMロックのかかっていないスマホのことをSIMフリーと言います。
8. スマホとの相性
例えばソフトバンクでは、iPhoneの型番ごとに専用のSIMカードが必要となっていて、例えばiPhone15を手に入れたとしても、元の端末がiPhone14以外である場合ならソフトバンクに頼んでこのSIMカードに変えてもらう必要があります。
また通信会社ごとに動作確認の取れている機種を公開しており、これ以外は正常に動作しない場合があります。
各社ウェブサイトでリスト化されていますので、念のためチェックしてからスマホを入手した方が安心です。
9. キャリアを乗り換える
逆にスマホはそのままで、通信キャリアを変更する場合、いわゆる乗り換えの時はSIMカードがその新たに契約する通信会社のものに変わります。
今は電話番号をそのまま引き継ぐMNPで乗り換えるのが主流で、乗り換え先の通信会社でMNPを申し込むとその通信会社用の新しいSIMカードが渡されますので、それに差し替えます。WEBで申し込んだ場合は翌日以降に郵送されてきます。
SIMカードが届いたら開通のための設定を行います。
なお、この開通手続きを完了するまで、今までのSIMカードが通常通り動作します。
こちらはahamoでの手順例です。
注意点としては先ほどの乗り換えのときと同じで、新しいキャリアではお使いのスマホの動作確認が取れているか、またお使いのスマホにSIMロックがかかっていないかは事前に確認しておきましょう。
10. eSIMとは
最近、eSIMという言葉をよく耳にするようになりました。
eSIMとはスマホ本体に内蔵された本体一体型のSIMのことで、物理的なカードは必要なく、遠隔でSIMカードの情報をオンラインでダウンロードするだけで使用できます。
ESIMのeはeメールなどのelectronicのeではなく、embedded「組み込み型」を意味するeだそうです。
今日では大半の場合、料金プランを選ぶ際に物理simカードにするかeSIMにするか選べるようになっています。
プラン、スマホ本体ともにeSIM対応である必要があります。
どちらもあまり見かけませんが念のためご留意ください。
11. eSIMのメリット
通常のSIMカードと比較したときのメリットとして、抜き差ししないためSIM自体の故障、紛失、盗難のリスクが少ないと考えられます。
また物理SIMカードをWEBで手続きする場合はカードの郵送を一日二日待つ必要がありますが、eSIMでは申し込み時点でそのまま開通まで進めてしまうので、その待ち時間がありません。
個人的には何かキャンペーンを利用しての乗り換えるといった場合に面倒で先送りにしていたらいつの間にかキャンペーンの終了期日になってしまっていたといったような場合もeSIMならその日中に開通できるので間に合う、ということがありました。
詳しい方向けの使い方になるかもしれませんが、物理SIMカードとeSIMを併用することも可能です。
例えば大手キャリアで物理SIMカードを契約、こちら音声通話用として、インターネット通信用には格安SIM会社でデータ通信専用の安いプランを別途eSIMで契約する、という運用が可能です。
12. eSIMのデメリット
一方でデメリットとしては前述のようにSIM自体を紛失したりすといったリスクはないものの、物理カードのように抜き差しできないので、そのデバイスが故障してしまうとeSIMもろとも使えなくなるという重大なリスクがあります。
すでにある程度長く使ったスマホでこれからeSIMに乗り換えると言うのは、寿命を考えると少し慎重になった方が良さそうです。
またこれも簡単に抜き差しできないことに起因しますが、機種変更の時も再発行手続きにより新しいスマホに移行する手間がかかります。物理SIMカードのように別のスマホに差し替えれば完了と言うわけにいきません。
こうした特性があるためeSIMだけ使うには少し抵抗があると思います。
あくまで2回線目として使う分には開通も迅速で非常に手軽です。
eSIMの申し込みから利用までの大まかな流れとしては、例えばahamoの例でいうと、申し込みをウェブから行い、開通手続きのメールが届き、その案内通りにスマホにプロファイルというものをダウンロード、再起動してきちんと発信ができるかどうかテストを行なって完了です。
Wi-Fiが必須となります。手続きから開通までは1時間程度見ておけば大丈夫です。
以上、スマホを使用していく上で欠かせないSIMカードについてみてまいりました。
少しでもモヤモヤを晴らす助けになりましたら幸いです。
当動画は以上となります。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
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それでは、次の動画でもよろしくお願いいたします。
「【スマホのデータ移行】どの方法が一番いい?Androidスマホのデータを移行する方法(完全版)」もご参照ください。
「【SIMカード】今更聞けない!SIMの機能や挿替時の注意点、機種変更とMNP、eSIMまで解説!」もご参照ください。
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