【知らないと機種変更で詰む】物理SIMとeSIMの違い/eSIMクイック転送の条件

iPhoneに続いて、来年はAndroidスマホにもeSIM専用モデルが登場するかも?

今回はeSIMまわりの現状について色々と整理していきたいと思います。

今はまだあまり関係のないと思っているAndroidユーザーの方も是非チェックしてみてください!

<動画内容>
1. iPhone 17がeSIM専用モデルに…
2. AndroidスマホにもeSIM化の流れがくる?
3. 物理SIMとeSIMの違い
4. 電波や繋がりやすさに違いはある?
5. eSIMのメリット/デメリット
6. eSIMクイック転送について
7. eSIMの転送機能に対応した機種とiOS/Android要件
8. eSIMの注意点
9.【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点
10. eSIMのプロファイル発行手数料について
11. まとめ

詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:17分19秒)


iPhoneに続いて、来年はAndroidスマホにもeSIM専用モデルが登場する?

現在物理SIMからeSIMへの変更手数料が各キャリアで無料となり、お得に乗り換えられるチャンスかも?

物理SIMとeSIMの違い
物理SIMとeSIMの違い

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スマホのコンシェルジュです。

今回はeSIMまわりの現状について色々と整理していきたいと思います。

今はまだあまり関係のないと思っているAndroidユーザーの方も是非チェックしてみてください!

物理SIMとeSIMの違い

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物理SIMとeSIMの違い:スマホのコンシェルジュとは

【目次】
1.iPhone 17がeSIM専用モデルに…
2.AndroidスマホにもeSIM化の流れがくる?
3.物理SIMとeSIMの違い
4.電波や繋がりやすさに違いはある?
5.eSIMのメリット/デメリット
6.eSIMクイック転送について
7.eSIMの転送機能に対応した機種とiOS/Android要件
8.eSIMの注意点
9.【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点
10.eSIMのプロファイル発行手数料について
11.まとめ

1. iPhone 17がeSIM専用モデルに…

2025年9月10日に発表された新しい「iPhone 17」シリーズ。

注目点は色々ありますが、その1つが「eSIM専用」のモデルとして発売されたことです。

多くの人が使用しているiPhoneで物理SIMが非対応になった今、「物理SIMは今後、消滅する見込みなのか」「そもそも物理SIMを選ぶメリットはあるのか」という疑問を抱いた人も少なくないのではないでしょうか。

物理SIMとeSIMの違い:iPhone 17がeSIM専用モデルに...

スマホで当たり前だった機能を廃止して、ニーズの高い要素に振り分けるというアップルの動きには前例があり、その代表例となるのが2016年発売の「iPhone 7」シリーズです。

本体の薄型化のため、iPhone 7から3.5mmのイヤホンジャックを廃止して、同時に代替策となるワイヤレスイヤホン「AirPods」を販売しました。

これに他のメーカーも追従して、3.5mmのイヤホンジャックを廃止する動きが急速に進むこととなりました。

そうしたことからアップルが物理SIM廃止の動きを進めたことで、将来的には他社も追随してeSIM専用モデルが増加し、物理SIM廃止の流れが進む可能性も当然あります。

物理SIMとeSIMの違い:iPhone 17がeSIM専用モデルに...

2. AndroidスマホにもeSIM化の流れがくる?

というのも、今年リリースされたGoogle Pixelの10シリーズは、折りたたみ式のPixel Foldを除いてアメリカではeSIM専用モデルとして発売されています。

iPhoneでは14シリーズから、eSIM専用モデルとしてアメリカで販売されていたので、3年かけて日本へも拡大されました。

日本での前例ができれば、当然Pixelシリーズでも投入される見込みは考えられますので、来年は早いにしても再来年の2027年あたりにはeSIM専用モデルが登場しても不思議ではありません。

物理SIMとeSIMの違い:AndroidスマホにもeSIM化の流れがくる?

メーカー側としてはeSIM専用にすることで「スマホの設計の自由度が上がる」というメリットがあります。

これは簡単な話で、SIMスロットを排除した分、スペースに余裕ができて、設計の自由度が上がるという単純な理由です。

実際にiPhoneでも、SIMスロットが無いモデルはSIMスロットが有るモデルより大容量のバッテリーが搭載されていたり、メーカーとユーザーの双方にメリットがあります。

物理SIMとeSIMの違い:AndroidスマホにもeSIM化の流れがくる?

当然そうなってくると、世界シェアでiPhoneとしのぎを削っているGalaxyも黙っているわけにはいきません。

フラッグシップモデルであるSシリーズなどはSDカードスロットも廃止されていますし、iPhoneに追従してeSIM専用モデルとなる可能性は大いにあります。

少し前置きが長くなりましたが、こういった経緯もありAndroidユーザーも他人事ではないということです。

物理SIMとeSIMの違い:AndroidスマホにもeSIM化の流れがくる?

3. 物理SIMとeSIMの違い

それではまず、そもそもシムカードやeSIMとは何かという点について整理しておきましょう。

物理SIMとeSIMの違い:物理SIMとeSIMの違い

SIMカードとは通信キャリアと契約することにより渡されるこのような小さなチップで、スマホの側面にあるスロットに挿入して使います。

SIMカード内には電話番号などの利用者情報がインプットされており、これを挿入することによりそのスマホはキャリアの通信網を使って通話したり、モバイルデータ通信を行ったりできるようになります。

物理SIMとeSIMの違い:物理SIMとeSIMの違い

SIMカードは自由に抜き差しすることができ、今のスマホから取り出して別のスマホに差し込めばすぐにその電話番号で通話をしたりモバイルデータ通信が可能となります。

スマホを変えたとしても通信キャリアに連絡する必要はありません。

取り扱いに注意は必要なものの、物理SIMカードはその点単純です。

物理SIMとeSIMの違い:物理SIMとeSIMの違い

次にeSIMですがこちらは物理的なカードではなくスマホ本体に直接情報をインプットするタイプのSIMのことを言います。

Embeddedsim の略で、日本語では埋め込み式シムといった意味となります。

役割はカード型と全く同じですが、物理的なカードは存在しません。

物理SIMとeSIMの違い:物理SIMとeSIMの違い

今はほとんどのキャリアや料金プランにおいて契約時に物理SIMカードかeSIMどちらで契約するか選ぶことができます。

物理SIMとeSIMの違い:物理SIMとeSIMの違い

eSIMを選んだ場合はネットを介してSIMの情報をスマホ本体にダウンロードして、すぐに使い始めることができます。

なおスマホ本体もeSIM対応機種である必要がありますが、現在ではeSIMに非対応な機種というのはなかなか見当たりません。

物理SIMとeSIMの違い:物理SIMとeSIMの違い

4. 電波や繋がりやすさに違いはある?

電波の品質や接続の安定性については、物理SIMとeSIMに実質的な違いはありません。

どちらも同じ通信規格(4G LTE、5G NRなど)を基盤とし、電波の送受信はデバイスのアンテナ性能やキャリアの基地局網、さらには周囲の環境(建物内や移動中など)によって決まります。

eSIMの場合、デジタル処理のステップが一つ増えるため、理論上は数ミリ秒の遅延が生じる可能性がありますが、体感できるレベルではありません。

物理SIMとeSIMの違い:電波や繋がりやすさに違いはある?

5. eSIMのメリット/デメリット

物理的なカードがなくなるだけで意外と多くのメリットが発生します。

・申し込みから即日開通

オンラインで申し込む場合、物理カードタイプだとカードが手元に郵送されてくるのを数日待つ必要があります。

これがeSIMだと申し込み後すぐにダウンロード、最短30分程度で手続きが完了します。

実際にやってみるまではどうしても小難しそうに感じてしまいますが、拍子抜けするほどあっさりです。

・カード抜き差しによる破損なし

また物理カードがないので、当然抜き差しによる破損の心配もありません。

もちろん最初にご説明した通り、本体性能のレベルアップにも貢献してくれます。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMのメリット/デメリット

6. eSIMクイック転送について

eSIMを活用されている方にとってはここが1番のメリットと感じている方も多いポイントかと思いますが、eSIMであれば一台のスマホにいくつもの契約をインプットすることが可能です。

複数のキャリア、料金プランを仕事とプライベート、電波状況などに応じて切り替えたり、海外に行った時に現地のSIMをオンラインで契約して切り替える、という使い方が可能です。

また複数の電話番号がほしい時にも活躍します。

物理的なカードだと基本的に一台に一枚しか入りませんのでなかなかこう簡単にはいきません。

なお、物理カードとeSIMの併用は可能です。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMクイック転送について

一方でデメリットも存在します。

それがカードタイプのように『今のスマホから抜いて別のスマホに挿して使う』ということができないので、機種変更時などは新たに使うスマホにSIMの情報を再度インプットする必要があります。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMクイック転送について

7. eSIMの転送機能に対応した機種とiOS/Android要件

ただし[eSIMクイック転送]という機能があり、これを利用すれば機種変更する際に、eSIMプロファイルを「再発行手続き不要」で新しい端末に移行することもできます。

この機能を使うと、キャリアに申請したりQRコードを読み取る手間もなく、iPhoneの設定画面から簡単にSIM情報を移行でき、手数料もかからないのが特徴です。

ここでは『eSIMの移行がかんたんに行える機能』というくらいの認識で大丈夫です。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMの転送機能に対応した機種とiOS/Android要件

そしてここからが重要なポイントです。

この機能は、キャリアのサーバーに端末側から再発行の依頼をかけ、新しい端末でダウンロードする仕組みになっています。

なので、キャリアごとに利用可能な要件が異なるケースや、クイック転送の受付可能時間が決まっていたりします。

eSIM転送を行う場合には、必ず契約キャリアのホームページなどで予め要件などを確認してから設定を行うようにしてください。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMの転送機能に対応した機種とiOS/Android要件

iPhoneでは第2世代のiPhone SEを除くiPhone 11以降であることと、ドコモ/ahamoではiOS 16.4以上、au/UQモバイル/povoではiOS16以上、ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOではiOS17以上といった具合に必要な要件がそれぞれあります。

当然、Wi-Fiなどのネットワーク接続も必要です。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMの転送機能に対応した機種とiOS/Android要件

Androidではまずキャリアのホームページで対象機種を確認してください。

ドコモではAndroid 14以上、au/UQモバイル/povoではAndroid 15以上、ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOでは現時点ではソフトバンクで購入したGoogle Pixelシリーズのみが対象でAndroid 16以上となっています。

以上を満たしていない場合には、eSIM転送機能を利用することはできません。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMの転送機能に対応した機種とiOS/Android要件

8. eSIMの注意点

加えてeSIM関連で注意しておきたいポイントは、利用中のスマホが何らかの理由で故障/紛失などした場合、特に画面が映らない、電源が入らず本体の操作ができないといった重い症状のケースではちょっと面倒で、メイン基板が破損している場合、eSIMのデータは本体基板に直接書き込まれるデータなので、バックアップデータから復旧できません。

そのため、修理後にはeSIMの再発行手続きが必要です。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMの注意点

auのオンラインブランドである[povo]はアプリ上で手続きをすればeSIMの再発行が行えますが、同様にdocomoのオンラインブランド[ahamo]ではアプリ上でeSIMの再発行手続きをしようとしても、手続きを進める上でSMSを受信する必要があります。

つまり、受信に必要な電話番号が使えないにも関わらず、SMSを受信しないといけない仕組みになっているのです。

この場合にはドコモオンラインショップセンターで状況を伝えて手続きを行う必要があります。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMの注意点

eSIMはオンライン上で手続きができ、手軽に携帯電話会社を乗り換えられることもあって、総務省でもその利用を促進している状況にありますが、こうしたeSIMの手続き周りはまだまだ整備が行き届いていません。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMの注意点
物理SIMとeSIMの違い:eSIMの注意点

9.【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点

問題の1つは、そもそもeSIMに対応していない格安SIMが少なからず存在することです。

物理SIMとeSIMの違い:【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点

同じ格安SIMでも、使用している回線によってeSIMに対応していない場合があり、ソフトバンク回線でeSIMを利用できるサービスは、現状存在しません。

したがって契約している格安SIMによっては機種変更に併せて、回線タイプの変更やそもそも違う格安SIMへと移行する必要も出てきます。

物理SIMとeSIMの違い:【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点

もう1つは「eSIMクイック転送」への対応が、格安SIMは遅れていることです。

物理SIMとeSIMの違い:【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点

Apple公式ページによれば、現状クイック転送に対応しているのは2社のみで、1つがビッグローブの運営するBIGLOBEモバイル。もう1つが、JCOMのJ:COM MOBILEです。

なので格安SIMで契約しているユーザーは、基本的には各社のマイページから再発行の手続きを取らなければなりません。

ここらへんは再発行の手数料を一時的に無料にするなどして対応しているケースもあるので、機種変更する際は一度公式ページを確認してみましょう。

物理SIMとeSIMの違い:【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点

BIGLOBEモバイルに関しては、eSIMクイック転送が利用できるのはau回線を使う「タイプA」だけになっていて、ドコモ回線を利用する「タイプD」は非対応となっている点には注意が必要です。

物理SIMとeSIMの違い:【重要】eSIMやeSIMクイック転送の問題点

10. eSIMのプロファイル発行手数料について

携帯各社では、費用面でもeSIMが利用しやすくなる取り組みを進めています。

ソフトバンクは2025年8月20日から、auは2025年9月1日から、オンラインでのeSIMの再発行にかかる事務手数料を当面無料にするとしています。

ドコモと楽天モバイルに関しては、元々オンライン上でのeSIM再発行時の手数料が無料となっています。

補足として、キャリアでiPhoneを購入した場合、つまりiPhone 17の購入とeSIMへの移行がセットとなる場合は、機種変更手数料の中にコチラが包含されるケースもあります。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMのプロファイル発行手数料について

また一度eSIMに変更してしまうと、これまで使っていたSIMカードに戻すことはできず、再びSIMカードに戻す場合は、同じiPhone上で利用する場合においてもSIMカードの切り替えが必要になり、その際にはたとえオンラインで手続きを行っても手数料が必要となります。

物理SIMとeSIMの違い:eSIMのプロファイル発行手数料について

11. まとめ

eSIMの設定方法にはおおまかに4つあり、自分がどの方法で行うべきか、対応している設定方法はどれかというのを契約している携帯キャリアのホームページを見ながら適宜判断する必要があります。

また、eSIMの設定方法にも同一キャリア内で何通りか存在するので、検索する際も「キャリア名 eSIMクイック転送」など正確な文言で検索した方が迷子になる可能性も少なくなります。

併せて、受付時間なども見落とさないよう気をつけてください。

現時点では、eSIMへの移行手順やクイック転送などの要件にもバラつきがあり、交通整理がうまくされていない印象ですが、国内で圧倒的シェアを持つiPhoneだからこそ、こうしたタイミングでユーザーが機種変更しやすい取り計らいがされているという見方もでき、ある意味AndroidユーザーにとってもeSIMに切り替えるチャンスとも捉えられます。

特にハイエンドモデルを利用中の方は、遠くない将来eSIM専用モデルに変更される可能性もあるため、予め検討しておくといいかもしれません。

物理SIMとeSIMの違い:まとめ

如何でしたか?

eSIMと物理SIMは、ユーザーの使い勝手に直接関与するほどの大きな違いはありません。

とはいえiPhoneがeSIM専用となった今、そう遠くないうちにAndroidでもeSIM専用モデルが実装されるのは疑いようがなく、無料で手続きができるうちにeSIMへの移行を検討する価値はあります。

今回の動画はコチラで以上です。

物理SIMとeSIMの違い:まとめ

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それでは、また次の動画でもよろしくお願いいたします。


「【寿命は○年!】SIMカードの「寿命のサイン」と「機種変更時の注意点」」もご参照ください。


「【eSIMとは】結局SIMカードに戻した理由、使ってみて感じた不安なところ」もご参照ください。


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