2025年12月18日施行の「スマホ新法」に絡んだ設定のお知らせです。
今回はこのお知らせの意味とスマホ新法について改めて皆様とチェックしていければと思います。
<動画内容>
1. 謎のお知らせ、どういう意味?
2. ブラウザの選択と推奨ブラウザ(Android)
3. ブラウザの選択(iPhone)
4. 選ばなかったものが使用不可になる?
5. ブラウザの設定を間違えた場合
6. 検索エンジンの選択(Android)
7. 検索エンジンの選択(iPhone)
8. 検索エンジンの設定を間違えた場合
9. スマホ新法とは
10. 禁止行為とされるものは9つ
11. App Store/プレイストア以外のアプリストアが登場
12. OS機能の開放
13. アクセス権の許可は慎重に
14. アプリの価格は下がるかも
15. 容易にアプリの外へ連れ出されるかも
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:13分13秒)
いつもご視聴ありがとうございます。スマホのコンシェルジュです。
先日、KDDIから「重要なお知らせ」として、「利用中のスマートフォンへの「ブラウザ」と「検索」の選択必須化のご案内」という内容の告知がありました。
このお知らせ、タイトルだけ見てもなんのこと?という感じがしますが、

2025年12月18日施行の「スマホ新法」に絡んだ設定のお知らせです。
今回はこのお知らせの意味とスマホ新法について改めて皆様とチェックしていければと思います。
スマホのコンシェルジュでは、豊富な指導実績をもとに、スマートフォンの使い方に関する動画を配信しております。
三百本以上の動画教材を無料開放しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
それでは今回もよろしくお願いします。
【目次】
1.謎のお知らせ、どういう意味?
2.ブラウザの選択と推奨ブラウザ(Android)
3.ブラウザの選択(iPhone)
4.選ばなかったものが使用不可になる?
5.ブラウザの設定を間違えた場合
6.検索エンジンの選択(Android)
7.検索エンジンの選択(iPhone)
8.検索エンジンの設定を間違えた場合
9.スマホ新法とは
10.禁止行為とされるものは9つ
11.App Store/プレイストア以外のアプリストアが登場
12.OS機能の開放
13.アクセス権の許可は慎重に
14.アプリの価格は下がるかも
15.容易にアプリの外へ連れ出されるかも
1. 謎のお知らせ、どういう意味?
スマホ新法全体については後ほど改めて確認しますが、今回のお知らせに絡む条項として他社のブラウザや検索エンジンの利用を妨げてはならない、という条項があります。
ブラウザとはインターネット上のさまざまのコンテンツを表示、動作させるためのアプリです。
ほとんどの方はGoogle Chrome、Safariのいずれかを使っているかと思います。
MicrosoftedgeやYahooという方もいらっしゃるかもしれません。
それぞれ表示速度が違ったり、広告をブロックできるものなどがあります。
検索エンジンは前述のブラウザとよく混同されますが、「検索」を行った際に、ネット上から情報を適切に整理して表示するためのシステムで、ブラウザとは別に設定できます。
たとえば「東京アプリ」と検索したとき、ブラウザはGoogle Chromeを使っていても、検索エンジンをGoogleの検索エンジンに設定しているか、MicrosoftのBingという検索エンジンを設定しているかで検索結果画面がこんなふうに少し変わってきます。
Googleの方が関連するニュースを頭に出してきたりするのに対してマイクロソフトは素直に一番マッチするウェブサイトを頭に出してきました。
検索エンジンは前述のブラウザとよく混同されますが、「検索」を行った際に、ネット上から情報を適切に整理して表示するためのシステムで、ブラウザとは別に設定できます。
たとえば「東京アプリ」と検索したとき、ブラウザはGoogle Chromeを使っていても、検索エンジンをGoogleの検索エンジンに設定しているか、MicrosoftのBingという検索エンジンを設定しているかで検索結果画面がこんなふうに少し変わってきます。
Googleの方が関連するニュースを頭に出してきたりするのに対してマイクロソフトは素直に一番マッチするウェブサイトを頭に出してきました。
ということで公正取引委員会のWebページにも「じぶんブラウザを選ぼう」という特設サイトが用意されていますが、
今後「チョイススクリーン」という画面でブラウザと検索エンジンについての選択画面が表示されることになります。
スマホ新法の影響で具体的にユーザーの設定などが発生するのは初めてはないでしょうか。
2. ブラウザの選択と推奨ブラウザ(Android)
とはいえブラウザと検索エンジンを選ぶだけですので、やること自体は非常にシンプルです。
Androidの方はブラウザアプリを開いたタイミングなどでこうした開始画面が表示されて、次へとタップするとまず「ブラウザの選択」という画面が表示されます。
これまで特に設定を変えた覚えのない方は、Google Chromeを選択すれば今まで通りのものが使用できます。
結局KDDIのページでもAndroidの方は「Chromeが推奨ブラウザです」と案内しています。
いずれかを選んで画面下の「デフォルトとして設定」をタップします。
3. ブラウザの選択(iPhone)
iPhoneではiOSのアップデート後にSafariをタップするとデフォルトのブラウザを選ぶ設定画面が表示されました。
案内画面下の「続ける」と進むと選択画面となります。
「現在のデフォルト」と書かれているものがいつも使っているものですので、特に変更する必要がなければそちらを選択してください。
4. 選ばなかったものが使用不可になる?
ちなみにここで選択したからと言ってそれ以外のものが今後使えなくなるわけではなく、引き続きホーム画面にてそのブラウザアプリのアイコンをタップすれば使用可能です。
ここで設定しているのは「デフォルト設定」といって、Gmailなど他のアプリからリンクをタップしたときなどにどのブラウザでそれが表示されるようにするか、という点だけです。
たとえばGmailから適当にリンクをタップしてみると、デフォルトブラウザをChromeにしているときとYahooにしているときでこんなふうに違ってきます。
当然開かれるページは同じですが、機能性はそれぞれのブラウザに依拠したものとなります。
5. ブラウザの設定を間違えた場合
またこの点はこれまでも自由に設定可能でした。
今回設定を間違えてしまった場合も同じ手順で修正可能です。
こちらはGooglePixelの例ですが、設定からアプリと進むとデフォルトアプリという項目があり、デフォルトのブラウザアプリをどれにするかいつでも選択可能になっています。
iPhoneでは設定内の一番下、アプリと進むとデフォルトのアプリを管理する場所が用意されていますのでこちらから設定できます。
6. 検索エンジンの選択(Android)
次は検索エンジンの選択です。
Androidの方、GoogleやYahooなどが表示されているかと思いますが、多くの方はGoogle検索が今までの検索エンジンですのでそちらをタップして画面下部のデフォルトに設定としてください。
7. 検索エンジンの選択(iPhone)
iPhoneでもこうした画面が表示されたら、検索エンジンを選択します。
現在使用しているものには「現在のデフォルト」と表示されています。
8. 検索エンジンの設定を間違えた場合
またこちらも普段から設定可能となっており、設定を間違えた場合はこの手順で元に戻せます。
GoogleChromeでは、右上の3点アイコンをタップして出てきたメニューから、設定、すると検索エンジンの設定欄があります。
iPhoneでSafariをお使いの場合は設定アプリ下部の「アプリ」からSafariを選択、すると中に検索エンジンを設定する項目があります。
先ほどのGoogle Chromeの例のようにアプリによってはブラウザ内にある設定の中で行う場合もあります。
以上がスマホ新法において求められるブラウザと検索エンジンの設定です。
ブラウザや検索エンジンは多くのサービスや情報への導線となる部分ということで今回スマホ新法においても、改めてユーザーに選択させるべき、ということになったのだと思いますが、使用するブラウザを自分で選びたいという方はとっくにこうした設定は済ませているかと思いますので、詳しくない方が戸惑うだけの設定という気がしてしまいます。
お近くで困っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてあげてください。
9. スマホ新法とは
次に、改めてスマホ新法についても確認しておきましょう。
現在公正取引委員会のページには「スマホソフトウェア競争促進法」(スマホ法)とあります。
この法律ではいわゆる巨大プラットフォーマーと呼ばれる、スマホ市場において圧倒的な影響力を持つGoogleとApple(とiTunes)に対して、自由な競争を阻害しているとされる行為の禁止を求め、ユーザーの利便性や選択の自由度向上、また開発企業のイノベーション促進を図ります。
10. 禁止行為とされるものは9つ
公正取引委員会の資料によると、GoogleとAppleに対して禁止行為とするものは9つあります。
気になる方は委員会の資料にもざっと目を通してみてください。
ちなみに今回ブラウザを選択させられたのはこの条項による影響です。
大きなポイントとしてはこの辺りになるかと思います。
11. App Store/プレイストア以外のアプリストアが登場
まず「他のアプリストアの提供妨害の禁止」ということで、アプリをインストールする場所といえばiPhoneはApp Store、AndroidはGoogleプレイストアというのはこれまでの基本中の基本でしたが、これからはその二つ以外のアプリストアが登場し、そこからもインストールが可能となります。今のところ大人気ゲームを抱える「エピックゲームズ」という企業が日本のアプリストアにも参入することが伝えられています。
スマホ新法において最も話題になるのもこの論点で、今までGoogleやAppleの管理下では審査に通らなかったようなセキュリティリスクの高いアプリが誰でも容易にインストールできるようになってしまう可能性を秘めています。
プレイストアですらいまだ怪しげなクリーナーアプリなどが跋扈している状況を鑑みると、新たに参戦する主体がこれよりも安全な場所を提供できるのかはまだまだ不透明です。
やはりしばらくは「アプリはGoogleプレイストアまたはApp Storeからインストールするものだ」と考えていただければと思います。
アプリをインストールする際は意図せず他のところにアクセスしてしまうことを防ぐため、リンクをクリックするのではなく、必ずこれらのアプリを開いてから自分で検索を行ってインストールするようにしてください。
12. OS機能の開放
アップル、グーグル以外の事業者によるアプリやデバイスも純正品と同じようにOSの機能にアクセスできるようにしなければなりません。
それらを活かした新しいサービスが登場する可能性があります。
iPhone界隈が騒がしかったのはこれの影響で、デバイス間の独自の連携機能の多いAppleがダメージの大きそうな条項です。
Appleがそれらの機能を他社も同様に使えるようにするくらいならそもそも日本においてこの機能自体を制限する、という選択を取る可能性があります。
[セキュリティリスクが高まるのであれば強制はしない]という建て付けではありますので、何も変わらない可能性もあります。
今のところこれによってユーザー側に何か設定を求めるものは出てきていないようですが、
13. アクセス権の許可は慎重に
たとえば、アプリによってはこうしてスマホの特定機能を使用するため、そこにアクセスしていいか伺う通知が出てくるものがあります。
これらは引き続き慎重にご判断なさってください。
連絡先やマイク、カメラなど何でもかんでも許可するのはおすすめしません。
14. アプリの価格は下がるかも
続いて自社サイトへの誘導やさまざまな決済手段の提供を妨げてはならないということで、サービスに課金する際にはアプリの内外問わず決済でき、その際の決済手段も豊富に提示されるようになります。
たとえば今でも、スマホアプリ内ではコンテンツの購入やサブスクの契約ができないケースがあります。
画面は音楽アプリのスポティファイの例です。有料プランに加入しようとするとWebサイトからやってくれと案内されます。
これはアプリからの課金には30%にもなるプラットフォームへの高額な手数料が発生するためです。
こうした仕組みは長年Apple税やGoogle税などと揶揄されてきました。
スマホ新法によればここに直接ウェブサイトへのリンクを貼ったりといった直接的な誘導が許可されます。
15. 容易にアプリの外へ連れ出されるかも
決済方法も自由となり、他のアプリストアの参戦もありますので、AppleやGoogleがストアの手数料を下げて対抗してくるかもしれません。
いずれにしても全体的にアプリやサブスクの価格に対しては低化のプレッシャーのかかる条項です。
ただしやはり、果たして外部リンク先は安全なサイトなのか、など警戒すべき点も出てきます。
ということで今回は、いよいよスマホ新法の影響による具体的な設定操作が発生しましたので共有させていただきました。
全体的には自由度が上がる代わりに、今以上に個々人がセキュリティ意識を高く持つことが必要となってくる変化といえそうです。
革新的なアプリが出てきたとしても、それらに対する警戒心が強くなかなか世の中に浸透せず、結局大手の独占を強めるなど、説明されているものとは逆方向の変化となるシナリオもありそうです。
今後も引き続き何かありましたらシェアさせていただければと思います。
当動画は以上です。
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それでは、次の動画でもよろしくお願いいたします。
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「【年内に対策必須】緊急!Gmailで他メールが受信できなくなる|対象ユーザーとその対策方法」もご参照ください。
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