【これだけはやって!】0800から始まる番号や深夜のワンギリの正体と対処方法

今回はますます手口のバリエーションの増えていく迷惑電話について、 パターンや対処法など、一緒に確認していければと思います。

結論としては「出ないのが一番」ということになりますが、 最近は電話番号を偽装して警察官を騙る詐欺電話も急増しています。

改めてどういったものがあるのかチェックしておきましょう。

<動画内容>
1. 0800は携帯電話番号ではない
2. 試しに検索してみると・・・
3. 着信拒否設定(Android)
4. 着信拒否設定(iPhone)
5. 深夜にかかってくるワンギリの真相
6. 非通知に対処する設定(Android)
7. 非通知に対処する設定(iPhone)
8. 番号の先頭に「+」のついたワンギリ
9. 国際ワンギリ詐欺とは
10. 悪用される電話番号のほとんどが国際電話に
11. 急増!警察官になりすました電話
12. スプーフィングとは
13. その他の手口や傾向について
14. 「通話スクリーニング」するとどうなる?

詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:18分56秒)


いつもご視聴ありがとうございます。

スマホのコンシェルジュです。

今回はますます手口のバリエーションの増えていく迷惑電話について、パターンや対処法など、一緒に確認していければと思います。

結論としては「出ないのが一番」ということになりますが、

最近は電話番号を偽装して警察官を騙る詐欺電話も急増しています。

改めてどういったものがあるのかチェックしておきましょう。

【これだけはやって!】0800から始まる番号や深夜のワンギリの正体と対処方法

スマホのコンシェルジュでは、豊富な指導実績をもとに、スマートフォンの使い方に関する動画を制作・配信しております。

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それでは今回もよろしくお願いします。

【目次】
1.0800は携帯電話番号ではない
2.試しに検索してみると・・・
3.着信拒否設定(Android)
4.着信拒否設定(iPhone)
5.深夜にかかってくるワンギリの真相
6.非通知に対処する設定(Android)
7.非通知に対処する設定(iPhone)
8.番号の先頭に「+」のついたワンギリ
9.国際ワンギリ詐欺とは
10.悪用される電話番号のほとんどが国際電話に
11.急増!警察官になりすました電話
12.スプーフィングとは
13.その他の手口や傾向について
14.「通話スクリーニング」するとどうなる?

1. 0800は携帯電話番号ではない

まずはこちら、最近話題に登ることの多い、0800で始まる電話番号についてです。

この番号、携帯電話番号に似てますが、正体は0120と同じ着信課金電話番号、いわゆるフリーダイヤルの番号です。

1999年から、0120の枯渇に伴い導入されています。

例えばKDDIのWebページにも法人向けにこうして0120か0800の番号を取得できるフリーコールというサービスを提供しています。

フリーダイヤルと聞くと出ても問題ないような気もしてしまいますが、残念ながらこうした番号の中にも公的機関を偽った詐欺の報告があります。

また単純にしつこい営業電話も多いようです。

慌てて電話に出る必要はありませんので、一旦ネットで検索してみるのも手です。

2. 試しに検索してみると・・・

試しに0800でかかってきた電話番号をネットで検索してみると、迷惑電話のデータベースを提供しているjpnumberなどの無料のウェブサイトに情報がある場合があります。

この番号は40万回もアクセスされていて、たくさんの方が偽電力会社の自動音声アンケートでしたといった情報を提供しています。

3. 着信拒否設定(Android)

スマホ側での着信拒否設定方法もご案内いたします。同じ番号からしつこくかかってくる場合などにご活用ください。

Androidでは着信履歴から拒否する番号をタップ、するとメニューがひゅっと出てきてそこにブロックがあります。

ほかにもギャラクシーでは番号をタップすると三本線アイコンが表示され、その中にブロックが出てきます。

ブロック中はこんな表示がついて、先ほどのメニューには解除ボタンが表示されるようになります。

4. 着信拒否設定(iPhone)

iPhoneでは着信履歴の当該番号の右側、まるにiのインフォーメーションのアイコンをタップ、すると次の画面の一番下の方に「連絡先を着信拒否」と出てきます。

5. 深夜にかかってくるワンギリの真相

次に、非通知の電話番号から深夜に一瞬だけ電話がなる、いわゆるワン切りがかかってきたことはないでしょうか。

怪しいなとは感じるものの、ワンギリなので電話を取ることはできず、非通知なので折り返すこともできません。

よって詐欺話が展開されるわけでもなく、目的がわからず不安になるかと思います。

こうした着信は単なるイタズラの他に、

この電話番号の有効性が調査されている可能性が高いです。

この番号が現在誰かによってきちんと使用されているものかどうかを、着信ができたかどうかで調べている、というものです。

ひとまず電話が繋がることさえわかればよく、出られてしまうと通話料が発生してしまうため、ワン切りかつ出られにくい深夜帯を狙っているものと考えられます。

与信調査会社が個人の支払い能力の調査を目的としてこうした手段を使うことがあるという以外にも、有効な電話番号を選別したリストとして詐欺グループへ販売するために行われているということも考えられます。

使用されている率の高い、高純度のリストほど販売者の信用も高まり高額で売れやすいという事情もあるようです。

この着信があった場合、この後迷惑電話が増える可能性がある点は心構えが必要です。

そもそもこれに限らず非通知の電話は多くの方にとって電話に出るだけリスクですので、 スマホの設定で対処しておきましょう。

6. 非通知に対処する設定(Android)

Androidでは電話アプリを開いて左上の三本線から設定と進みます。

「非通知をブロック」といった直接的な文言は見つかりませんが、「ブロック中の電話番号」というところから中に入ると、不明な発信者からの着信をブロックするスイッチがあります。

他にもたとえばギャラクシーでは電話アプリの3点アイコンから設定、番号指定ブロックと進むと不明な番号からの着信をブロックするスイッチがあり、非通知をブロックするか選択するという手順となっています。

この設定では非通知の番号はブロックされ、発信者側にも呼び出し音が鳴らずに通話が終了します。

連絡先に保存されていない知らない電話番号の着信は通常通り着信します。

7. 非通知に対処する設定(iPhone)

iPhoneでは設定を開いて下の方にある「アプリ」をタップ。ここから電話アプリを探します。

開いた設定から「不明な発信者をスクリーニング」という項目内の「消音」としておくと、知らない番号からの電話では着信音が鳴らなくなります。

非通知だけでなく電話帳に登録されていない番号に対して一様にこの対応となりますが、ブロックと異なり履歴は残りますので連絡を感知できなるわけではありません。

また通話料、データ通信料がかかる場合があると一文がありますが、これについて具体的にどういう時にこれらが発生するのか説明がありません。

なのであくまで推測となりますが、たとえば海外にいる時の着信など、受けた側にも通話料が発生するような状況を想定しているのかと思います。国内にいる限りはあまり意識しなくても良さそうです。

8. 番号の先頭に「+」のついたワンギリ

続いてこちらも多くの方が経験されていると思いますが、非通知ではなく電話番号が表示されるものの、先頭に見慣れない「+」が表示されている番号によるワンギリです。

そもそもこの+とついた番号は「国際電話」であることを表します。

たとえば日本から海外に電話をかけると、相手にはこんなふうに表示されます。

プラスの次に日本の国を表す番号がつき、そのあとに先頭の0を無くした、二桁目以降の番号が続きます。

アメリカやカナダでは+1、イギリスでは+44、など国ごとに番号が決まっています。

そしてこうした国際電話を使ったワンギリが今日そのまま「国際ワンギリ詐欺」と呼ばれ継続的に発生している詐欺事案です。

先ほどの非通知と異なり、この番号には折り返すことができます。

そして国際ワンギリ詐欺はこの折り返してきた際の通話料を詐取することが目的と考えられています。

9. 国際ワンギリ詐欺とは

というのも国際電話に折り返してしまった場合、通話が成立すると国内通話よりも高い通話料がかかります。

本来その費用は通信会社に支払われるだけですので、犯罪組織にとってなんのメリットもないはずなのですが、しかしどうやらその高額な通話料金の一部が犯罪組織に報酬として渡っている、という構造のようです。

こうしたインフラが犯罪組織と手を組んでいるというのが日本人からするとちょっとリアルに想像し難い部分もあります。

この場合、通話料を高額化させるため、複雑で長い自動アナウンスが流れるという手口が報告されています。

逆に誤ってかけてしまってもすぐに切断すれば料金自体は最大でも百何十円かです。

電話がつながったことだけで何か個人情報が抜かれて致命的な損害を被るといったことも考えづらいです。

10. 悪用される電話番号のほとんどが国際電話に

そもそも警視庁のページによると今日特殊詐欺に利用される電話番号は圧倒的に国際電話の番号となっています。

グラフにはありませんが、2023年ころ特殊詐欺への利用防止のため050のIP電話の番号取得には本人確認が義務化され、そのころから国際電話番号の犯罪利用が激増しているようです。

とにかく頭に+がついていたらもうそれだけで無視、と考えてしまっていいかと思います。

11. 急増!警察官になりすました電話

続いて、最近最も話題に上ることの多い事案が「警察になりすました詐欺電話」です。

警察官を名乗って言葉巧みに金銭の支払いに誘導します。

トークの内容としては「銀行口座が犯罪に利用されているので、調査のために一旦お金をこの口座に移動してください」というような、資産を犯人の口座に移動させるような話が展開されることが多いようです。

出頭や逮捕を匂わせて冷静な判断力を奪ってから展開されるため合理性を感じなくても応じてしまうこともありそうです。

またさらに信じ込ませるために、SNSなどのビデオ通話に誘導して、そこで警察手帳などを見せる、といった事例も報告されています。

厄介なのが、この電話がこうした電話番号からかかってくることがある点です。

このように末尾が0110、110番のようになっている電話番号は実際に警察署で使用されていることが多く、ネット検索してみるとちゃんと実在する警察署がヒットしてしまいます。

なのでかかってきた電話はとりあえずネット検索で調べる習慣のある人ほど信じてしまう傾向もあるようです。

その影響もあってか他の手法に比べて被害者の4割が20代から30代と若年層の比率が非常に高いことも特徴です。

12. スプーフィングとは

これは実際に警察からかかってきているわけではなく、特殊なソフトを使って発信者番号を偽装しており、こうした手口は「電話スプーフィング」などと呼ばれています。スプーフィングはなりすましという意味です。

こうした特性上、かかってきた電話はとりあえずネット検索で調べる習慣のある人ほど信じてしまう傾向があるようです。

その影響もあってか他の手法に比べて被害者の4割が20代から30代と若年層の比率が非常に高いことも特徴です。

昔から各キャリアともに対策は講じていて、具体的な手段は不正利用防止のため公表されていませんが、海外からのこうした偽装番号に関しては、非通知等に変換して偽装を無力化できるようです。

ただし、先日国内の通信会社から取得したIP電話番号の一つからなんと2,000,000件もの偽装電話が架電されていたという事案が報告されたりと、まだまだ抜け道はあり手口が完全に潰し切られたわけではないようですので、引き続き警戒が必要です。

ちなみにこうした特殊詐欺、令和7年は前年比で件数、被害額共に顕著に増加しています。

そもそも特殊詐欺とは、電話などから指定した口座へ振込ませるなどして現金等をだまし取る犯罪の総称ということですが、警視庁の資料によると令和7年は9月末までですでに2万件、1000億円近くの被害が確認されています。

昨年後半頃から前述の偽警察官詐欺が急増していて、件数では特殊詐欺全体の35%、件数、被害額共にインパクトの大きい手口となっているようです。

13. その他の手口や傾向について

その他、電話をきっかけとした手口として知られているものをいくつかシェアさせていただきます。

還付金詐欺というのは役所の関連部署職員を装った人間から保険料の還付金があるという旨の電話があり、そちらを受け取るためにATMにて手続きをするよう誘導されます。

ATMにて今度は金融機関の担当者と電話することになり、指示通りに操作することで、結局よくわからないまま犯人の口座にお金を振り込んでしまう、という詐欺手口です。

サポート詐欺はパソコンにウィルス感染など偽の警告画面を表示させ、サポート先として記載した番号に電話をかけさせることでコンタクトを開始する手口です。

ウィルスの除去などを理由にサポート料金といった名目でお金を振り込ませるようです。

ほかの手口に比べて男性の被害者が多いのも特徴です。

キャッシュカード詐欺盗というのは、「キャッシュカードの不正利用が明らかになったので自宅へ伺って確認させて欲しい」といった電話の後、銀行職員などの設定の人間が自宅へ訪問、

そこでキャッシュカードを提示してしまうことで偽物のカードとすり替えらえてしまうという事例です。

14.「通話スクリーニング」するとどうなる?

最後に迷惑電話の抑止力となりそうな機能として最近実装機種が増えている「通話のスクリーニング」という機能がありますのでこちらをチェックしておきましょう。

スクリーニングとは選別やふるい分けを意味する英単語で、かかってきた電話に対して、スマホが代わりに要件などを尋ねる音声で応対し、ユーザーは直接電話を取らずに取るべき電話かどうか判断できます。通話スクリーニング機能の実行例を見てみます。

GooglePixel6aでは着信すると、拒否や応答の他に「スクリーニング」や「AIで応答」といったボタンが表示されました。

現時点ではこの機能のオンオフのスイッチはなく、自動でボタンが表示されました。バージョンによって異なる可能性があります。

AI応答をタップするとスクリーニングが開始され、相手にはAIによるガイダンスが流れ、相手はまず要件をヒアリングされています。

相手が答えると回答が文字起こしされました。

ちなみに通話料の未納料金についてです、と試しに発言してみましたがちょっと精度が甘かったです。

相手には本人がこのメッセージを見て確認中です、とアナウンスが流れます。

「どちら様ですか」や「詳細をお願いします」といった他の質問をこちらの選択肢をタップすることでさらに投げることができる他、もちろん電話に出たり切ったりできますので、ゆっくり次のアクションを考えながら対処しましょう。

通話後履歴を確認すると、こうしてスクリーニング時に録音された音声を聞いたり、文字起こしをチェックしたりも可能です。

一つご留意いただきたいのは、要件がこうして可視化されることで逆に不安になるということはあるかもしれません。

テキスト化されたところで相手が真実を話しているかどうかは判断できませんので、確実に知っている方からの電話以外はほとんど迷惑電話だろうくらいにどっしりと構えておくことが重要です。

他の機種でも似た機能が実装されている場合があります。

たとえばAQUOSではAQUOSトリックから「迷惑電話の対策」と進むと、電話に出る前確認という機能が同様の動作をします。

iPhoneでは冒頭でご紹介した不明な電話を消音にする設定と同じところに、「通話の理由を尋ねる」とあります。

ということで電話を介した特殊詐欺事案をいくつかチェックしました。

騙す側はどうすればそれとなく獲物を誘導できるかを日夜徹底的に研究しています。

「電話で個人情報を尋ねることはないのでその時点で怪しいと判断してください」など言われていますが、やはりいざ電話に出てしまうとなぜかスルスルと話が進んでしまうという、巧妙な話術が展開されるのだと思われます。

ニュースでどこどこでウン百万円騙し取られたといった事案が報道されるとつい無知で無防備な人が騙された、と考えてしまいがちですが、今まで被害に遭われた方々も決してそういうわけではないのだと思います。

今日、こうした犯罪行為のせいで電話やメールがハイリスクなツールになってしまったのはなんとも悔しい思いがしますが、あらためてよくわからない連絡には応対しない、折り返さないことを徹底していきましょう。

当動画は以上となります。

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それでは、次の動画でもよろしくお願いいたします。


「【電話番号偽装の恐怖】なりすまし詐欺の新たな手口!「音声偽装」で「身内の着信」すら危ない!」もご参照ください。


「【今さら聞けない】通常の電話とLINE通話の違い!メリットとデメリットを解説」もご参照ください。


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