【SDカードの基本】SDカードは使い捨て?長期保存には向かない!正しいSDカードの知識と使い方

今回は、「SDカードは使い捨て?長期保存には向かない!正しいSDカードの使い方と選び方」について説明して参ります。

意外と知らない方も多いかもしれませんが、SDカードの大半は一時保存が目的のため、保存回数の上限が低めに設定されています。

そのため、常に使えなくなるリスクがあるという点、また、用途によってSDカードに求められる転送速度が異なるという点、スマホにSDカードは必要ないという点について一緒に確認していきましょう。

<動画内容>
<1>SDカードとは

1. データー保存用としては、主に三つの規格用カードがある!
2. SDカードには、三つの大きさがある!
3. SDメモリーカードには記憶容量に応じて三つの名称がある!
4. SDメモリーカードには転送速度別にクラスが分かれている!
5. SDメモリーカードに記載のあるマークの見方
6. SDメモリーカードにはビデオ画質に応じて求められるクラスが違う!
7. SDメモリーカードの寿命が3年と言われている由縁

<2>用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる
1. 用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

<3>スマホにSDカードが必要ない理由
1. スマホにSDメモリーカードは必要ない!
2. 端末の空き容量を増やすアプリ:Files by Googleのお勧め動画

<4>SDメモリーカードの重要なポイントは4つ
1. SDメモリーカードの重要なポイントは4つ!

詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:15分52秒)


みなさんこんにちは、スマホのコンシェルジュです。

今回は、「SDカードは使い捨て?長期保存には向かない!正しいSDカードの使い方と選び方」について説明して参ります。

意外と知らない方も多いかもしれませんが、SDカードの大半は一時保存が目的のため、保存回数の上限が低めに設定されています。

そのため、常に使えなくなるリスクがあるという点、また、用途によってSDカードに求められる転送速度が異なるという点、スマホにSDカードは必要ないという点について一緒に確認していきましょう。

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SDカードの基本知識と正しい使い方:スマホのコンシェルジュとは

【目次】
<1>SDカードとは
1.データー保存用としては、主に三つの規格用カードがある!
2.SDカードには、三つの大きさがある!
3.SDメモリーカードには記憶容量に応じて三つの名称がある!
4.SDメモリーカードには転送速度別にクラスが分かれている!
5.SDメモリーカードに記載のあるマークの見方
6.SDメモリーカードにはビデオ画質に応じて求められるクラスが違う!
7.SDメモリーカードの寿命が3年と言われている由縁

<2>用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる
1.用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

<3>スマホにSDカードが必要ない理由
1.スマホにSDメモリーカードは必要ない!
2.端末の空き容量を増やすアプリ:Files by Googleのお勧め動画

<4>SDメモリーカードの重要なポイントは4つ
1.SDメモリーカードの重要なポイントは4つ!

<1>SDカードとは

それでは、SDカードとは、どのようなものなのかを一緒に確認していきましょう。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDカードとは

1. データー保存用としては、主に三つの規格用カードがある!

SDカードには、データー保存用として三つの規格用カードがある点について一緒に確認していきましょう。

一つ目は、今回説明するSDメモリーカードになります。

二つ目は、USBメモリになります。

三つ目は、コンパクトフラッシュになります。

コンパクトフラッシュは以前はデジカメにも使われていましたが、今はSDメモリーカードが主流になっています。

一般的にはSDカードと呼ばれていますが、正式名称はSDメモリーカードで、東芝・サンディスク・パナソニックの3社で共同開発されたメモリカードの規格になります。

SDカードの基本知識と正しい使い方:データー保存用としては、主に三つの規格用カードがある!

2. SDカードには、三つの大きさがある!

それでは、次にSDカードには三つの大きさがある点について一緒に確認していきましょう。

一つ目は、デジカメなどに使われることが多い、SDになります。

二つ目は、最近あまり使われていない、miniSDになります。

三つ目は、スマホやゲーム機に使われることが多い、microSDになります。

最近の主流は、microSDカードになりますが、端末によって異なりますので、購入の際には確認するようにしましょう。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDカードには、三つの大きさがある!

3. SDメモリーカードには記憶容量に応じて三つの名称がある!

それでは次にSDメモリーカードには、記憶容量に応じて三つの名称がある点について一緒に確認していきましょう。

一つ目は、SDになります。

記憶容量が2GB以下しかありません。

二つ目は、SDHCになります。

記憶容量が4GB~32GBになります。

HCの名称由来は、High Capacity(大容量)からきています。

三つ目は、SDXCになります。

記憶容量は、32GB~2TBになります。

XCの名称由来は、Extended Capacity(拡張された容量)から来ています。

こちらの三つを総称してSDカード、SDメモリーカードと呼ばれています。

最近の主流は、SDHCか、SDXCになります。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDメモリーカードには記憶容量に応じて三つの名称がある!

4. SDメモリーカードには転送速度別にクラスが分かれている!

それでは次にSDメモリーカードには、転送速度に応じてクラスが分かれている点について一緒に確認していきましょう。

高画質の動画撮影をする場合やゲーム機のソフト等を保存して利用する場合には、SDカードの転送速度が重要になります。

スピードクラスでClass10、もしくは、UHSであれば求められる大半の転送スピードはカバーできていると言えます。

スピードが上がれば基本的には価格が高くなっていく傾向がありますので、使用用途に応じて適切なものを選ぶようにしましょう。

スピードクラスのClassは〇の中にある数字で見分ける事ができ、4の場合には、Class4を表しています。

UHSのSDカードの場合には、Class10以上のスピードがあります。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDメモリーカードには転送速度別にクラスが分かれている!

5. SDメモリーカードに記載のあるマークの見方

SDカード上に表示されているマークについて、もう少し詳しく確認してみましょう。

ローマ数字の「Ⅰ」は、UHSスピードクラスの「UHS-Ⅰ」を表しています。

V30は、後ほど説明します「ビデオスピードクラス」を表しています。

三方を囲われている数字の「3」は、「UHS-Ⅰ」の「スピードクラス3」を表しています。

〇で囲われている数字の「10」は、「スピードクラス10」を表しています。

あくまで現時点にはなりますが、「UHS-Ⅰ」の「U3」であれば、SDカードに求められる大半の転送速度には対応できています。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDメモリーカードに記載のあるマークの見方

6. SDメモリーカードにはビデオ画質に応じて求められるクラスが違う!

それでは、次にSDメモリーカードには、ビデオ画質応じて求められるクラスが違うという点について一緒に確認していきましょう。

HD/フルHDビデオを撮影・視聴する場合には、毎秒6MB~30MBの転送速度が必要になりますので、スピードクラスがClass6以上のSDカードが必要になります。

4Kビデオを撮影・視聴する場合には、毎秒10MB~60MBの転送速度が必要になりますので、スピードクラスがClass10以上のSDカードが必要になります。

このようにして見ていくと、「UHS-Ⅰ」の「U3」で「V30」に対応しているものであれば、4Kビデオを問題なく撮影・視聴することが出来ます。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDメモリーカードにはビデオ画質に応じて求められるクラスが違う!

7. SDメモリーカードの寿命が3年と言われている由縁

それでは次にSDメモリーカードの寿命が3年と言われている由縁について一緒に確認していきましょう。

SDメモリーカードには三つの書き込み形式があります。

一つ目は、SLCになります。

書き換え上限が10万回程度あり、耐久性が高いのが特徴になります。

そのため、価格が高くなります。

二つ目は、MLCになります。

書き換え上限が1万回程度あり、耐久性も、価格もSLCに比べると低くなります。

三つ目は、TLCになります。

書き換え上限が1,000回程度になり、耐久性も、価格も他の書き込み形式に比べると低くなります。

書き込み形式の記載のないSDカードが大半で、記載のないSDカードは「TLC」になります。

書き換え上限が1,000回しかないため、3年程度で使用できなくなる傾向が高いことから、SDメモリーカードの寿命が3年程度と言われる由縁になっています。

TCLの書き込み形式が広く使われている理由は、元々、デジカメ等の一時保存用として使われている点や価格面、端末の買い替え時期などを考慮した結果と推察されます。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDメモリーカードの寿命が3年と言われている由縁

<2>用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

それでは次に、用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかを決まってくる点について一緒に確認していきましょう。

SDカードの基本知識と正しい使い方:用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

1. 用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

まずは、車に搭載されているドライブレコーダーですが、耐久性が一番重要になりますので、業務用のSDメモリーカード(書き込み形式がSLC、もしくはMLC)のものを選ぶようにようにしましょう。

転送速度はあまり重要ではないので、Class6あれば十分になります。

任天度スイッチ等のゲーム機ですが、保存データというよりはゲームソフト自体を保存するため、転送速度が一番重要になります。

また、ゲームによっては保存するデータも大きくなるため、容量も重要になってきます。

そのため、UHS-Ⅰで64GB、128GB、256GBなど保存するゲームの数に応じて、保存容量を決めるようにしましょう。

UHS-Ⅱについては、対応していないゲーム機もあるため、調べてから購入するようにしましょう。

SDカードの基本知識と正しい使い方:用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

デジタルカメラですが、普通に写真を撮るだけであれば、Class6以上あれば十分になります。

連写や高画質のビデオも同時に撮影するようであれば、Classを10にして見るのも良いかもしれません。

デジタルビデオカメラの場合には、画質によって求められる転送速度が変わりますので、ビデオスピードが一番重要になります。

HDやフルHDであれば、Class10以上、UHS-Ⅰが理想的になります。

4Kビデオを撮影する場合には、UHS-Ⅰ・U3・V30が理想的になります。

SDメモリーカードの大半は、TLCという書き込み形式のため、データの保存は一時的になりますので、必ずバックアップを取るようにしましょう。

SDカードの基本知識と正しい使い方:用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

それでは、最後にスマートフォンの場合ついて一緒に確認していきましょう。

スマートフォンの場合には、用途次第でどのSDカードを利用するかが決まってきます。

写真や動画を保存する場合には、Class6~Class10の転送速度があれば十分になります。

Googleフォト等へのバックアップを忘れないようにしましょう。

ダウンロードした動画(映画などを含む)を視聴するための保存先として利用する場合には、画質次第ではありますが、HD・フルHDと思われますので、Class6~Class10で十分になります。

ゲームアプリなどのダウンロード先として利用する場合には、ゲームによっては転送速度が重要になりますので、Class10、もしくはUHS-Ⅰが適切かもしれません。

繰り返しになりますが、SDカードは一時的な保存先になりますので、大事な写真はバックアップを取るか、端末内に保存することをお勧め致します。

SDカードの基本知識と正しい使い方:用途に応じて、どのSDメモリーカードを利用するかが決まる

<3>スマホにSDカードが必要ない理由

最後に、スマホにSDメモリーカードが必要ない理由について一緒に確認していきましょう。

SDカードの基本知識と正しい使い方:スマホにSDカードが必要ない理由

1. スマホにSDメモリーカードは必要ない!

iPhoneやPixelなど一部のスマホではSDメモリーカードが入れられないようになってきています。

一番の理由としては、書き込み回数に制限がある点や転送速度によっては逆にスマホが遅くなる場合があるためになります。

SDメモリーカードを端末内に入れて、内部ストレージ化をしても、Googleフォト等のクラウドサービスを利用している場合には、自動的にバックアップされます。

そのため、保存しているデータが増えた場合には、端末内の内部ストレージを増やすよりは、クラウドのストレージ容量を増やした方がデータ保護という観点から効果的になります。

但し、バックアップを取るには通信量がかかりますので、Wi-Fiに接続する環境があるか、モバイル通信量がある程度必要になります。

繰り返しになりますが、SDカード自体は一時的な保存先としての役割が大きいので、長期保存(大事なデータの保存先)としては向きません。

端末の空き容量を増やしたい場合に、耐久性の高いSLCのSDメモリーカードを購入するという方法もありますが、スマホの端末自体が、端末内の保存領域に合わせて設計されている為、逆に内部ストレージを増やすことで、スマホに負荷がかかり、スマホの動作が遅くなる可能性が高くなります。

SDカードの基本知識と正しい使い方:スマホにSDメモリーカードは必要ない!

2. 端末の空き容量を増やすアプリ:Files by Googleのお勧め動画

スマホの空き容量が足りないという方は、SDメモリーカードを購入して、内部ストレージ化する前に、Files by Googleというアプリを使って端末内のデータを整理する事をお勧め致します。

詳細については、こちらの動画をご参照ください。

動画の詳細説明にもリンクを掲載しておきます。

それでも空きスペースが足りない方は、SDメモリーカードの特性を理解した上で、ご利用ください。

SDカードの基本知識と正しい使い方:端末の空き容量を増やすアプリ:Files by Googleのお勧め動画

<4>SDメモリーカードの重要なポイントは4つ

それでは最後に、「SDメモリーカードの重要なポイント」についてまとめてみましたので、一緒に確認していきましょう。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDメモリーカードの重要なポイントは4つ

1. SDメモリーカードの重要なポイントは4つ!

SDメモリーカードを使う上で覚えておきたいポイントは4つになります。

一つ目は、SDメモリーカードは一時的な保存先でしかないという点になります。

二つ目は、SDメモリーカードは「使えなくなるリスクが常にある」という点になります。

三つ目は、SDメモリーカードは「転送速度」が比較的重要になるという点になります。

四つ目は、スマホに「SDメモリーカード」は必要ないという点になります。

この機会に、どのようにSDメモリーカードを使っていくか、どのSDメモリーカードが自分が求める用途として適しているかをご検討ください。

SDカードの基本知識と正しい使い方:SDメモリーカードの重要なポイントは4つ!

以上で「SDカードは使い捨て?長期保存には向かない!正しいSDカードの使い方と選び方」についての説明を終了致します。

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ご静聴、ありがとうございました。


「Files by Googleで空き容量の確保・安全フォルダの活用・端末内の写真を管理しよう」もご参照ください。


「今更聞けない!ストレージって何?ストレージがいっぱい?ストレージを上手に使うにはどうしたらいいの?」もご参照ください。


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