今回は「絶対に出てはいけない危険な電話番号」について、その詳細と対策方法について解説していきたいと思います。
<動画内容>
1. +から始まる電話番号について
2. 国際ワン切り詐欺とは
3. 不審な電話があった時の4原則
4. 電話番号を偽装した「なりすまし詐欺」
5. 警察官を騙る詐欺に引っかからないためには
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:10分48秒)
なんだこの電話…。
「急に知らない番号から電話がかかってきたこと」や、「知らない番号に折り返すか悩んだこと」は、ほとんどの方が一度は経験されているのではないでしょうか?
しかし、このようなよくわからない電話に安易に出たり折り返したりするのは危険です。
このような電話には単なる営業電話だけでなく詐欺に関するものも多く、高額な通話料金を請求されるといったケースも報告されています…。
今回は「絶対に出てはいけない危険な電話番号」について、その詳細と対策方法について解説していきたいと思います。
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【目次】
1.+から始まる電話番号について
2.国際ワン切り詐欺とは
3.不審な電話があった時の4原則
4.電話番号を偽装した「なりすまし詐欺」
5.警察官を騙る詐欺に引っかからないためには
1. +から始まる電話番号について
まずは+から始まる電話番号についてです。
「+81」は、国際電話における「国際電話識別番号」と日本の「国番号」を組み合わせた番号です。
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、国際電話をかける際には、「090」や「03」などの最初の「0」の代わりに国際電話識別番号と相手先の国番号を入力することが、世界共通のルールとなっています。
「+81」は、国際電話における「国際電話識別番号」と日本の「国番号」を組み合わせた番号です。
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれないが、国際電話をかける際には、「090」や「03」などの最初の「0」の代わりに国際電話識別番号と相手先の国番号を入力することが、世界共通のルールとなっています。
これは東京であれば「03」、大阪なら「06」といった『市外局番』をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
※厳密には頭につく「0」は国内開放番号と呼ばれ、日本国内の電話番号であることを示すものです。
もちろん、電話をかける国によって、発生する通話料金も異なります。
余談ではありますが、識別番号の「+」はスマホのダイヤル画面で「0」を長押しすると入力することができ、続いて国番号と先頭の「0」を省略して相手の電話番号を入力すれば、国際電話をかけることができます。
なおアメリカなど、0から始まらない一部の国ではそのまま電話番号をダイヤルすればOKです。
2. 国際ワン切り詐欺とは
そしてこの国際電話による詐欺被害というのがいくつか報告されています。
通称、「国際ワン切り詐欺」と呼ばれるものです。
3,4年前から相談件数が増え、一旦は減少傾向にあったものが、2024年に入ってから再度急増しており、携帯電話への詐欺電話について発信元種別を見ると、その大部分を「国際電話」が占めていたという調査結果が出ているようです。
「国際電話」を利用した詐欺の内容としては、詐欺師からターゲットに国際電話をかけて、すぐに切断することで着信履歴を残し、ターゲットから折り返し電話をかけさせることが狙いです。
折り返し電話をかけてしまった発信者には高額な通話料金の請求が届く仕組みになっていて、通話料の一部が犯罪グループに流れるという構造となっています。
お金の流れを整理すると、こうです。
1. ワン切りへの折り返し電話で、自身に通話料が発生します。
2. その通話料は日本の携帯キャリアに国際通話料金として支払います。
3. この通話料金の一部が、現地の通信会社に接続料として支払われます。
4. 現地の通信会社の関係者と詐欺グループが結託することで、通話料の一部がその犯罪グループにキックバックされます。
詐欺の特性上、手当たり次第にワン切りの国際電話をする手口なので、いつ誰にでもかかってくる可能性があります。
国際ワン切り詐欺では、折り返しをさせるだけでなく、意図的に通話時間を長引かせることで通話料を高額にさせる手口も発生しています。
長時間通話を続ければ、後からとんでもない請求が来ることも考えられます。
確認された国際ワン切り詐欺で特に多かった発信元番号は、アメリカ合衆国やカナダなどの「北米地域」が最多で、「スリランカ」「キリバス」がそれに続きます。
また、「+800(国際フリーフォン)」からの着信も確認されていて、こちらにも注意が必要です。
※「+800(国際フリーフォン)」は、電話を受けた側が料金を負担する着信課金式の電話番号です。
携帯キャリア各社の国際電話の通話料金は画面の通りです。
先ほどの、発信元件数上位の国に絞って掲載しています。
3. 不審な電話があった時の4原則
不審な「+から始まる電話番号」への対処法
心当たりのない不審な「電話番号」から着信があった時は、以下の4つのことを大事にしてください。
●とにかく電話に出ない
●知らない番号であれば折り返さない
●着信拒否する
●もし出てしまった場合はすぐ切る
●とにかく電話に出ない
不審な電話がかかってきた時に一番大事なことは、電話に出ないことです。
詐欺や迷惑電話だった場合、一度でも電話に出てしまうと相手にその番号が有効であることを知られてしまい、その後何度も電話をかけてくる可能性があります。
電話が切れるまで待ち、着信が長く続くようであれば、拒否を選択して電話を切るのも有効です。
●知らない番号には折り返さない
知らない番号からの着信履歴には、折り返さないことが基本です。
要件があれば時間をおいて再度電話がかかってくるはずですし、気になるようであればまずは電話番号を検索して発信元を調べましょう。
●着信拒否やブロック、セキュリティアプリを利用する
同じ番号からしつこくかかってくるようであれば、着信拒否も有効です。
AndroidスマホやiPhoneの電話アプリ、もしくは携帯キャリアのサービスを利用することで着信拒否が設定可能です。
●もし出てしまった場合はすぐ切る
うっかり電話に出てしまったら、すぐに電話を切ること。
詐欺電話に出てしまった時はダメージを最小限に抑えることが大切です。
不安な場合は消費生活センターや警察など行政に相談しましょう。
こういった詐欺行為に対しては、警察庁からも呼びかけが行われています。
ここで言われている、「海外からの発信を止めるサービス」については、利用できるのが固定電話のみとなっています。
携帯電話に関しては、このサービスを利用して海外からの着信を止めることができないので、被害に合わないためにはとにかく『電話に出ないこと』と『電話に折り返さないこと』が重要です。
4. 電話番号を偽装した「なりすまし詐欺」
最近では、特殊詐欺の新たな手口として、携帯電話に警察等の電話番号を偽装表示させ、警察や社会保障局といった公的機関の職員をかたり、お金を振り込ませようとする詐欺も複数報告されています。
例えば警察署の電話番号はほとんどの場合、下4桁が0110になっています。
この番号を悪用し、実在する警察署の電話番号を偽装表示させ、現金をだまし取るというパターンのようです。
0110が警察署であることを知っている方はもちろん、知らない番号はとりあえず検索という方も警察署からの電話だと分かれば折り返しの可能性が高くなるという2段構えになっており、なかなか巧妙に仕組まれた詐欺手口であると言えます。
番号を偽装できるアプリ自体が海外向けに展開されていることから、実際に高知県警で起きた事案でも、スマホの画面に表示されていたのは高知県警本部の代表番号と、その前に国際電話であることを示す「+1」から始まる番号も表示されていたそうです。
インターネット回線とともに、専用のプログラムやアプリを使うことで任意の番号を相手方に表示することが可能で、通信事業者を通さないため回線切断などができず、抜本的な対策が難しいとのことです。
こちらの事案も警察庁のホームページから呼びかけを行っており、警察が電話越しにいきなり金銭を要求するといったケースはそもそも存在しないとアナウンスしています。
5. 警察官を騙る詐欺に引っかからないためには
今回の詐欺手口に引っかからないためには、折り返す際に、【自分で電話番号を手入力する】というのがポイントです。
これであれば、当然正規の警察署に電話は繋がるので、詐欺であればそこで気付けるということです。
また重複にはなりますが、+から始まる電話番号でないか確認することも今回の事例では有効でした。
如何でしたか?
「+から始まる電話番号」は詐欺や迷惑電話である可能性があり、知らない電話番号に出てしまうことでトラブルに巻き込まれる危険性が生じます。
電話という全員が使うツールで詐欺を行う人間がいる以上、ご自身はもちろん、すべての方がターゲットになる可能性があるので、今回の内容を周りの方にもシェアして頂けると幸いです。
今回の動画はこちらで以上です。
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それでは、また次の動画でもよろしくお願いいたします。
「【知らないと危険】QRコードをスキャンする前に見て!米国で大流行の最新詐欺の手口と対策法」もご参照ください。
「【詐欺撲滅】減らない詐欺被害!日本は452億円、米国は5,400億円!手口を知れば防げる」もご参照ください。
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