【eSIMとは】結局SIMカードに戻した理由、使ってみて感じた不安なところ

今回はeSIMについて、特徴や運用上の注意点などをご案内いたします。

また、私自身最近eSIMから物理SIMカードに戻しての運用に切り替えを行いましたので、その際の手続きや戻した理由なども共有させていただければと思います。

eSIMを検討されている方の参考となりましたら幸いです。

<動画内容>
1. SIMカードの概要
2. eSIMとは
3. eSIMのメリットデメリット
4. 物理SIMからeSIMへの変更
5. 故障リスクが上昇してきた
6. より簡単になったMNPでの乗り換え「MNPワンストップ」
7. eSIMから物理SIMに変更
8. eSIMの再発行例

詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:14分38秒)


いつもご視聴ありがとうございます。

スマホのコンシェルジュです。

今回はeSIMについて、特徴や運用上の注意点などをご案内いたします。

また私自身最近eSIMから物理SIMカードに戻しての運用に切り替えを行いましたので、その際の手続きや戻した理由なども共有させていただければと思います。

eSIMを検討されている方の参考となりましたら幸いです。

eSIMと物理SIMの違い

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それでは今回もよろしくお願いします。

【目次】
1.SIMカードの概要
2.eSIMとは
3.eSIMのメリットデメリット
4.物理SIMからeSIMへの変更
5.故障リスクが上昇してきた
6.より簡単になったMNPでの乗り換え「MNPワンストップ」
7.eSIMから物理SIMに変更
8.eSIMの再発行例

1. SIMカードの概要

まずそもそもシムカードやeSIMとは何かという点を確認しておきましょう。すでに十分ご存じの方は飛ばしていただければと思います。

SIMカードとは通信キャリアと契約することにより渡されるこのような小さなチップで、スマホの側面にあるスロットに挿入して使います。

インターネット経由で料金プランを契約した場合は翌日以降郵送されてきます。

SIMカード内には電話番号などの利用者情報がインプットされており、これを挿入することによりそのスマホはキャリアの通信網を使って通話したり、モバイルデータ通信をおこなったりできるようになります。

SIMカードは自由に抜き差しでき、今のスマホから取り出して別のスマホに差し込めばすぐにそのスマホでその電話番号で通話、モバイルデータ通信が可能となります。

スマホを変えたとしても通信キャリアに連絡する必要はありません。

挿れる場所や形状が似ているのでSDカードと混同しやすいですが、アプリや写真など、ストレージに保存されるようなスマホのデータを記憶する役割は一切持っていません。

そのため、 抜き差しを行っても、別のスマホにデータが移動するような事は一切ありません。

機種変更事は、写真や動画といったデータの移行は別途必要です。

2. eSIMとは

次にeSIMですがこちらは物理的なカードではなくスマホ本体に直接情報をインプットするタイプのSIMのことを言います。

Embeddedsim の略で、日本語では埋め込み式シムといった意味となります。

役割はカード型と全く同じですが、物理的なカードは存在しません。

今はほとんどのキャリアや料金プランにおいて契約時に物理SIMカードかeSIMどちらで契約するか選ぶことができます。

eSIMを選んだ場合はネットを介してsimの情報をスマ本体にダウンロードして、すぐに使い始めることができます。

なおスマホ本体もeSIM対応機種である必要がありますが、今日においてeSIM非対応機種というのはなかなか見当たりません。

3. eSIMのメリットデメリット

物理的なカードがなくなるだけで意外と多くのメリットが発生します。

・申し込みから即日開通

オンラインで申し込む場合、物理カードタイプだとカードが手元に郵送されてくるのを数日待つ必要があります。

これがeSIMだと申し込み後すぐにダウンロード、最短30分程度で手続き完全に完了します。

実際にやってみるまではどうしても小難しそうに感じてしまいますが、拍子抜けするほどあっさりです。

・手軽

・盗難リスクなし

・カード故障リスクなし

カードがありませんので当然破損や盗難のリスクとは無縁です。

スロットを開け閉めする必要もないのでスマホ自体の故障リスクも多少下がると言えます。

・複数契約可能

eSIMを活用されている方にとってはここが1番のメリットと感じている方も多いポイントかと思いますが、eSIMであれば一台のスマホにいくつもの契約をインプットすることが可能です。

複数のキャリア、料金プランを仕事とプライベート、電波状況などに応じて切り替えたり、海外に行った時に現地のSIMをオンラインで契約して切り替える、という使い方が可能です。

複数個の電話番号がほしい時にも活躍します。

物理的なカードだと基本的に一台に一枚しか入りませんのでなかなかこう簡単にはいきません。

なお、物理カードとeSIMの併用は可能です。

一方で強烈なデメリットも存在します。

それがカードタイプのように今のスマホから抜いて別のスマホに挿して使う、ということができないので、機種変更時などは新たに使うスマホにSIMの情報を再度インプットする必要があります。

具体的にはキャリアへeSIMの再発行手続きを申請しなくてはなりません。

それ自体は簡単な手続きではありますが、たとえば使用端末が故障して動かなくなってしまうと、申請したくとも通信手段がない、といった状況も起こり得ます。

また再発行時の審査が甘いと、悪意ある第三者に勝手に再発行をかけられて番号を乗っ取られる、という危険性も指摘されています。

ただし機種変更についてはiPhone同士であればeSIMの情報を新しいiPhoneに転送することができます。

Androidでも一部機種でようやくこの機能が使える端末も出てきました。

とはいえ転送元のAndroid機もこれに対応している必要があるので、実際に多くのAndroidユーザーがこの転送機能を使うようになるのはまだまだ先のこととなりそうです。

以上がSIMカード、eSIMについてのポイントです。

冒頭でお伝えした通り、私自身はプライベートのスマホをここ3年ほどeSIMで運用しておりましたが、つい最近再び物理SIMカードに戻してしまいました。

そもそもeSIMを使い始めたのは、キャリアを乗り換えたタイミングで、新しいキャリアにてeSIMが選ぶことができた為、とりあえず一度経験しておこうと思い軽い気持ちでeSIMでの申し込みを行いました。

4. 物理SIMからeSIMへの変更

もちろんそれまでは物理SIMカードを使っていたわけですが、特に問題なくMNPでのキャリアの乗り換え、 物理SIMからeSIMへの切り替えは完了することができました。

Simタイプが変わることによる特別な手続きなどは必要なく、あっさりと切り替えることができました。

それから3年ほどeSIMで使用しておりましたが、正直なところ、私はメリットデメリットともに強く感じるようなシチュエーションには遭遇しませんでした。

やはりSIMとなると、乗り換えや機種変更の時位しか意識する機会自体がありませんので、 スマホの使い勝手がガラッと変わるというものではありませんでした。

ただ、例えば、明らかに今の契約よりもお得に使えそうなものやauのPOVOなど面白そうなプランが登場したときに、

・eSIM申し込みの手軽さを知っていること

・複数契約できること、また物理シムを入れるスロットにも空きがあること

は、そうした料金プランを気軽に試してみることができる、その選択肢が常にあるような、 すごく身軽であるような感覚があったように思います。

5. 故障リスクが上昇してきた

こうして特に不便を感じることはなくesimを運用できていたのですが、最近改めてカードタイプに戻しての運用に切り替えた理由としては、使用中のスマホの状態が悪化してきたためです。

年数もある程度経過してきてバッテリーの劣化も強く感じるのですが、一番大きいのは画面にヒビを入れてしまったことで、こうなると耐久性や防水性が極端に弱まってしまい、完全に電源が入らなくなってしまうといった大きな故障につながる可能性が一気に高まってしまいました。

とはいえまだ処理速度や使い勝手等は全く問題ないので、もう少し今のスマホで頑張りたいというちょっとしたジレンマに陥っておりました。

前述の通り、eSIMで利用している場合、スマホを変えるときに今のスマホから別のスマホにSIMカードを差し替えればOK、とはいきません。

もしも突発的に電源が入らなくなったら、Wi-Fi環境がなければネットに接続する手段もなくなってしまいます 。

この辺を考えると、eSIMだけで使用していくのはかなりリスキーであると感じ、故障して面倒な思いをする前に一旦物理SMに変えておこうと決心しました。

また料金プランについても色々と環境が変わっておりましたので、今回は別キャリアへ電話番号をそのまま引き継ぐMNPでの乗り換えも同時に行いました。

つまり新しいキャリアでシムのタイプを物理カードに変更しての契約となります。

6. より簡単になったMNPでの乗り換え「MNPワンストップ」

現在MNPの手続き自体は「MNPワンストップ」が導入されており驚くほど簡単に完了することができました。

具体的には今までMNPでキャリアを乗り換える場合、元いたキャリアにて解約申請を行い、MNP予約番号というものを発行、その番号を乗り換え先のキャリアに伝えて転出と転入が完了するという流れでしたが、

このMNPワンストップでは、新しいキャリアでの契約手続きのみで乗り換えが完了しました。

また現在eSIMを使用している状態から物理SMに切り替えることになりましたが、ここにも特に追加の手順が発生することはありませんでした。

7. eSIMから物理SIMに変更

郵送されてきたSIMカードを差し込むと自動的に回線が開通となり、それと同時に今までのeSIMは使用できない状態となりました。

※キャリアやOSによって手続きが異なる場合があります。

以上が今回私が行なった手続きです。

eSIMが関係することによって手続きが複雑になるということはありませんでした。

8. eSIMの再発行例

キャリアの乗り換えを伴わない場合、 シンプルに同じキャリアにてeSIMを機種変更等のタイミングで再発行するというときの手順、具体的なものを1つチェックしておきましょう。

たとえば楽天モバイルの例では、まず契約者向けのアプリ内にある「SIM再発行を申請する」と進み、

SIMのタイプを物理SIMかeSIMかで選択します。

その後ワンタイムパスワードを入力、開通手続きとなります。

※ちなみに現在楽天モバイルのワンタイムパスワードの送信先がメールアドレスではなく強制的に電話番号宛のSMS宛に変更されているようです。

セキュリティは高まったと言えますが、端末の故障や誤って削除してしまったことによるeSIMの再発行を申請する方は、SMSを受信できない状況であるためワンタイムパスワードを取得できず手続きを進められないという事案が発生しているようです。

個別にサポートに相談することで解決できるようですが、こうした事案もやはりまだeSIM一本では不安だなと感じる要素です。

eSIMからカードタイプへの切り替えも先ほどの手順とほぼ同様です。

ただし楽天モバイルでは発行手数料がかかるようです。

以上、eSIMの運用についてのあれこれを見てまいりました。

今回私自身は利用中や申し込み時などにおいて強烈なトラブルに見舞われることはありませんでしたが、個人的な結論としてはeSIMこれ一回線での運用はお勧めしづらいと感じました。

ある程度年数の経過したスマホ、ダメージのあるスマホなど、機種変更や故障の可能性が高まっている場合は特に物理SIMカードのほうが安心感があります。

また十分に慣れている方でも機種変更時などでeSIMが読み込まれないなど予想外のトラブルに直面したという報告もSNS等で散見されます。

特にサービスが開始されたばかりの料金プランなどでは、想定外のことも起こりやすいかと思いますので尚更物理SIMにしておいたほうが安心です。

とはいえたとえば米国のiPhoneはすでに2年前のiPhone14の時点から物理SIMカードスロットが廃止されておりeSIMでの運用のみというびっくりな仕様になっており、確実に物理カード型からeSIMへ移行する流れは存在します。

今後Androidでも転送機能が充実して、機種変更時もeSIMの方が手軽というムードになっていけば、私のように、今にも故障しそうで怖いから、という理由以外で物理SIMカードを選ぶ理由も無くなっていくかもしれません。

気になる方はたとえばauが展開するPOVOや楽天モバイルなど、使用しなければほとんど料金のかからないようなプランで二回線目としてeSIMを体験してみるのもいいかもしれません。

こうした運用は通信障害時のバックアップにもなり得ます。

当動画は以上となります。

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それでは、次の動画でもよろしくお願いいたします。


「【SIMカード】機種変更/乗換時の取り扱い方やeSIMについて」もご参照ください。


「【100億円以上の被害/数百万台の感染】2023年に話題となった「SIMスワップ」「マルウェア」の手法と対処方法」もご参照ください。


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三越伊勢丹(社員向け)・JTB(大説明会)・東急不動産(グランクレール)・第一生命(お客様向け)・包括支援センター(お客様向け)・ロータリークラブ(お客様向け)・永楽倶楽部(会員様向け)等でセミナー・講義指導を実施。

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