今回は、「スマホのストレージはどの位が最適?」について説明して参ります。
スマホの平均アプリ数も、アプリ自体のサイズも年々増加してきています。
それに合わせて、スマホに求められるストレージ容量も、年々増加傾向にあります。
加えて、データをバックアップしておくための、クラウドサービスの使用容量も年々増加してきています。
また、AndroidとiPhoneでは、データの管理方法が異なり、iPhoneの方が端末内にデータを保存しておく傾向が強く、求められるストレージ容量もAndroidに比べると大きい傾向があります。
AndroidとiPhoneの特徴や端末を動かすOSのサポート期間も考慮しながら、最適なスマホのストレージ容量について、この機会に一緒に確認していきましょう。
<動画内容>
<1>スマホの現状を知る!
1. スマホの利用状況(平均アプリ数・月の利用アプリ数・平均サイズ)
2. スマホの平均寿命(Android端末の寿命が短い)
3. Android端末の平均寿命が圧倒的に短い(携帯キャリアが主導)
4. 端末のリセールバリュー(買取価格):iPhoneが圧倒的に優位
5. 日本の携帯メーカーは携帯キャリアの下請け工場化
<2>スマホの寿命・スマホの今後の動向を考慮しながら、実際に必要なストレージ容量を考える
1. 必要なストレージ容量(現時点:64GB~128GBでもOK)
2. 必要なストレージ容量(2~5年後:128GB~256GB)
3. Android/iPhoneの覚えておきたい4原則(2023年度版)
4. 今後のトレンド(ストレージ容量が大きい程、選択肢が増える)
詳しくは、下記の動画ご参照ください。(講座動画時間:20分10秒)
みなさんこんにちは、スマホのコンシェルジュです。
今回は、「スマホのストレージはどの位が最適?」について説明して参ります。
スマホの平均アプリ数も、アプリ自体のサイズも年々増加してきています。
それに合わせて、スマホに求められるストレージ容量も、年々増加傾向にあります。
加えて、データをバックアップしておくための、クラウドサービスの使用容量も年々増加してきています。
また、AndroidとiPhoneでは、データの管理方法が異なり、iPhoneの方が端末内にデータを保存しておく傾向が強く、求められるストレージ容量もAndroidに比べると大きい傾向があります。
AndroidとiPhoneの特徴や端末を動かすOSのサポート期間も考慮しながら、最適なスマホのストレージ容量について、この機会に一緒に確認していきましょう。
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【目次】
<1>スマホの現状を知る!
1.スマホの利用状況(平均アプリ数・月の利用アプリ数・平均サイズ)
2.スマホの平均寿命(Android端末の寿命が短い)
3.Android端末の平均寿命が圧倒的に短い(携帯キャリアが主導)
4.端末のリセールバリュー(買取価格):iPhoneが圧倒的に優位
5.日本の携帯メーカーは携帯キャリアの下請け工場化
<2>スマホの寿命・スマホの今後の動向を考慮しながら、実際に必要なストレージ容量を考える
1.必要なストレージ容量(現時点:64GB~128GBでもOK)
2.必要なストレージ容量(2~5年後:128GB~256GB)
3.Android/iPhoneの覚えておきたい4原則(2023年度版)
4.今後のトレンド(ストレージ容量が大きい程、選択肢が増える)
<1>スマホの現状を知る!
まず初めに、スマホに必要なストレージ容量を考える上で、最も重要になる「スマホの現状」について、一緒に確認していきましょう。
1. スマホの利用状況(平均アプリ数・月の利用アプリ数・平均サイズ)
スマホに入っている平均的なアプリ数は、2020年度で103個になり、このアプリ数も年々増加してきています。
月の平均利用アプリ数は、2021年度で40個になり、こちらも年々増加してきています。
アプリ1個当たりのサイズについては、カテゴリー毎にかなりの開きがあり、平均値を出すことは難しいですが、アプリ入手時のアプリサイズは100MB以下が一般的になっています。
その理由としては、Googleプレイストアのアプリサイズの上限が100MBになっているためになります。
もちろん、その後のアップデート(更新)で、アプリ内にデータを追加する事が出来るため、あくまで目安になります。
特に、ゲームアプリは、最終的には5GB程度なるアプリも多数あります。
また、音楽・動画アプリも、ダウンロード再生して利用する場合には、数十GB以上になるアプリも多数あります。
後ほど、更に詳しく説明して参りますが、使い方次第で、スマホに求められるストレージ容量が大きく異なります。
2. スマホの平均寿命(Android端末の寿命が短い)
それでは、次にスマホの平均寿命について一緒に確認していきましょう。
スマホの平均寿命は、2021年3月期のデータによると4.3年になっています。
また、買い替えの理由については、「故障」が一番の理由になっています。
故障などの例外は除いて、最大で何年間、スマホを使い続ける事ができるのかについて一緒に確認していきましょう。
iPhoneは、安心して利用できる最長期間は、7年になります。
その理由としては、OSのアップグレードが、5年(5回)まで行われます。
また、OSのアップグレードの対象外になっても、2年程度は、脆弱性などのサポート(アップデート)を受ける事が出来ます。
Android端末は、安心して利用できる最長期間は、3年~4年になります。
その理由としては、OSのアップグレードが、2年(2回)までしか行われません。
また、OSのアップグレードの対象外になると、1年、ないしは、2年までしか、脆弱性などのサポート(アップデート)を受ける事が出来ません。
最近では、Google社が提供するPixelや韓国製のGalaxyが、トータルで5年間の脆弱性などのサポートを提供し始めています。
3. Android端末の平均寿命が圧倒的に短い(携帯キャリアが主導)
それでは、次に、Android端末の平均寿命が、iPhone比べると圧倒的に短い要因について一緒に確認していきましょう。
まず一つ目の要因は、Android OS自体が無料で提供されているため、パソコンのWindowsのようにMicrosoft社が一元管理をして、最後まで責任をもってサポートするという事がありません。
メーカー各社が、無料のOSを利用して、端末内に搭載している為、端末の販売台数によっては、費用対効果に合わなくなり、サポートを打ち切ったり、短めに設定する傾向があります。
二つ目の要因は、日本の端末は、各メーカーが作っていますが、ドコモ等の携帯キャリアが端末を販売する為、携帯各社から生産を委託されている意味合いがつよく、端末毎のOSのアップグレード・アップデートは、端末の製造メーカーではなく、ドコモ等の携帯キャリアが行っています。
スマホの普及目的と考えれば、端末性能を抑え、安価な端末を、短いサイクルで、買い替えさせる戦略は間違いではないといえます。
一方で、ある程度高額なスマホ(使い方次第では十分に利用可能な端末)も、同じようにサポート期間が短い点は、完全にドコモ等の携帯キャリアの販売戦略と端末OSがiPhoneのiOSやパソコンのWindowsのように一元管理されていない事の弊害でもあります。
三つ目の要因は、Android OSは、低価格帯のスマホにも搭載されているため、端末のCPU自体が、性能面でOSのアップグレードに対応できない場合があります。
また、アップグレードに対応するだけのストレージ容量も確保できないという問題もあります。
OSのアップグレードには、CPUの脆弱性を補うためのアップデートも含まれている為、CPUの種類が多い場合、アップグレードする際のシステムファイルが大きくなってしまうという問題もあります。
四つ目は、ドコモ等の携帯キャリア各社が提供している「2年ごとの買替プラン」も、Android OSのサポート期間を長くしたくない要因になっています。
端末のサポート年数をあえて短くしたり、端末性能をあえて低くする事で、2年ごとの買い替えが必要になり、利用者が必要以上に端末代金を支払っている可能性もあるという事を認識する必要があるかもしれません。
4. 端末のリセールバリュー(買取価格):iPhoneが圧倒的に優位
それでは、次に端末の買取価格についても一緒に確認していきましょう。
まずは、Android端末ですが、ドコモ等の携帯キャリアが提供している「買取プラン」の買取価格が、基本的には一番高いといえます。
2年が経過した時の中古の買取価格は、各携帯キャリアで多少の差異はありますが、定価の40%~45%になっています。
あくまで、例として、2年前に発売されたソニーの「Xperia 10 Ⅱ 64GB」を例にして調べてみると、定価の29.6%~50.8%の価格で販売されているのを確認する事が出来ました。
特にAndroid端末は、サポートの終了期間が短いため、残り1年、場合によっては2年までは安心して利用できますが、売れ残りなどを考慮すると中古の買取価格はかなり低いと言えます。
Android端末を購入する場合には、現時点では携帯キャリアが提供する「買取プラン」は得と言えますので、購入時に選択肢として考えてみるのも良いかと思われます。
iPhoneについては、ドコモ等の携帯キャリアが提供している「買取プラン」の買取価格は、かなり低いといえます。
2年が経過した時の買取価格は、各携帯キャリアで多少の差異はありますが、定価の40%~45%になっています。
あくまで、例として、2年前に発売された「iPhone 12 128GB」を例にして調べてみると、定価の78.1%~78.9%の価格で販売されているのを確認する事が出来ました。
iPhoneはサポート期間も長いため、販売価格としては妥当な値段と言えるかもしれません。
また、中古の販売価格の幅も小さく、「買取プラン」の買取価格である定価の40%~45%よりも、高く販売できる可能性があります。
iPhoneを購入する場合には、現時点では買取プランは損と言えますので、買取前提で利用する事はお勧めできません。
購入時の値引きも含めて、「買取プラン」を利用した方が安い場合には、買い取ってもらわずに「買取プラン」を利用して、2年後も使いづ付けるのが良いかもしれません。
5. 日本の携帯メーカーは携帯キャリアの下請け工場化
それでは最後に、日本の携帯製造メーカーが携帯キャリアの下請け工場になってしまっている点についても一緒に確認していきましょう。
日本の携帯キャリアの各社は、スマホの全品買取をする事で製造メーカー側に強い発言力及び端末OSのサポート期間に大きな影響力を持っています。
日本国内の端末製造メーカーにとっては、携帯キャリアに全品買取をしてもらう販売方法の方が、生産計画を立てやすいというメリットがあります。
一方で、携帯キャリアの発言力が強く、利益率が抑えられやすい点や携帯キャリアの要望で端末性能も決められ、2~3年で使えなくなる端末やサポートを打ち切る端末が生産されやすい環境になっています。
一方でiPhoneは、端末を比較的長い期間、使用できる端末仕様になっている為、iPhoneの人気が高く、また、長期的な視点での技術革新が生まれやすい環境になっています。
Androidの現状を打破すべく、GoogleやGalaxyも、iPhoneに近い仕様、且つ、サポート期間の長い携帯を提供し始めています。
現状の携帯キャリアによる端末仕様の決定や販売サイクルが続く限り、日本の国産メーカーがiPhoneも含めた海外メーカーに勝てない、勝てていない状況が続くか、日本製のスマホがなくなる可能性があります。
最後に、消費者側の目線でみると、「通信料金」と「端末代金」の分離プラン、端末性能の頭打ち、GoogleとGalaxyの5年サポートの提供開始で、Androidの寿命が延びる可能性はあります。
<2>スマホの寿命・スマホの今後の動向を考慮しながら、実際に必要なストレージ容量を考える
それでは、次に、スマホの寿命やスマホの今後の動向を考慮しながら、実際に必要なストレージ容量について一緒に考えてみましょう。
1. 必要なストレージ容量(現時点:64GB~128GBでもOK)
実際に必要なストレージ容量としては、平均的なアプリ数が2020年で104個でしたので、2022年では、110個~120個程度になっていると推察されます。
初期のアプリサイズは100MB以下になりますが、アプリの更新などを含めると最終的なアプリサイズは平均200GB程度になると推察されます。
そうしますと、22GB~26GB程度のストレージ容量が必要になります。
こちらに、写真・メッセージ・地図・メール・動画・音楽・ゲームなどを追加していくと、あくまで目安になりますが、最小で28GB、最大で107GBのストレージ容量が必要になります。
端末OSの更新に20GB~30GB程度、別に空き容量が必要になると推察されますので、現時点は、64GB~128GBのストレージ容量が必要になります。
2~3年程度、利用しつづけると仮定すると、128GB~256GBのストレージ容量が必要になります。
2. 必要なストレージ容量(2~5年後:128GB~256GB)
それでは次に、端末OS毎の利用可能な年数やデータの保存方法も考慮しながら、今後2年~5年程度、スマホを使い続けた場合に必要となるストレージ容量について一緒に確認していきましょう。
まずは、端末の利用可能な年数ですが、Androidは3~4年、iPhoneは6~7年になっています。
また、Android端末は、iPhoneに比べると、端末内ではなく、クラウド上にデータを保存する傾向がつよい端末仕様になっています。
そのため、iPhoneに比べると少ないストレージ容量で対処可能と言えます。
利用可能年数とデータの保存先を考慮すると、Android端末に今後求められるストレージ容量は128GB以上になります。
一方でiPhoneに求められるストレージ容量は、利用可能年数が2倍以上ある点と端末内にデータを保存する傾向が強いため、256GB以上になります。
3. Android/iPhoneの覚えておきたい4原則(2023年度版)
今までのまとめにもなりますが、Android/iPhoneの覚えておきたい4原則(2023年度版)について一緒に確認していきましょう。
Android端末の覚えておきたい4原則の一つ目は、バッテリー交換が不要になります。
バッテリー交換をしても、端末OSのサポート期間が短いために、余程の事がないかぎり、交換しても損をする可能性があります。
二つ目は、携帯キャリアが、提供している「買取プラン」は、現時点では利用しても良い選択肢になります。
三つ目は、中古スマホは、発売日から1年以内のものを購入しないと、利用可能年数がかなり短くなってしまう可能性があります。
四つ目は、新機種を購入する場合には、最低でも128GB以上のストレージ容量がある機種を購入する事をお勧め致します。
iPhoneの覚えておきたい4原則の一つ目は、バッテリー交換する価値があります。
但し、バッテリー交換は、あくまで、ストレージ容量・端末状態が良い場合に限ります。
バッテリー交換時に、Apple Storeでは、スピーカーの状態も含め、端末状態を細かくチェックしてくれます。
二つ目は、携帯キャリアが提供する「買取プラン」については、あまりお勧めできません。
「買取プラン」を利用して、3年目からはそのまま使うのであれば、契約時の端末価格がお得な場合には利用しても問題ありません。
注意点としては、買取価格がかなり低く設定されていますので、その点は覚えておきましょう。
三つ目は、中古スマホについては、サポート期間と値段でバランスが良いものを購入する事をお勧め致します。
四つ目は、今後2~3年程度、使い続ける可能性がある場合には、最低でも256GB以上のストレージ容量がある機種を購入する事をお勧め致します。
4. 今後のトレンド(ストレージ容量が大きい程、選択肢が増える)
それでは、最後にスマホの今後の動向について、簡単に確認していきましょう。
平均アプリ数は、今後も増加傾向になります。
身分証明書や健康保険証、マイナンバーカードもスマホで提示する時代がそこまで来ています。
また、支払い手段としては勿論ですが、2段階認証など認証手段としてもスマホが利用される機会も増えていく傾向にあります。
アプリ毎のデータ量については、各ユーザーの趣向に合わせたものが提供されやすい環境にあり、アプリサイズも増加する傾向にあります。
ストレージ容量については、アプリ数とアプリサイズも増加傾向にあるため、増加傾向と言えます。
但し、クラウド上にあるデータと端末内のデータの最適化も進むと考えられますので、ある水準で横ばいになる可能性も高いと言えます。
その水準が、258GBと推察されます。
通信量については、引き続き、増加傾向にありますが、こちらもある水準(月に20GB)で頭打ちなる可能性が高いと言えます。
その理由としては、現行の格安プランで利用者が最も多い「月20GB」から来ています。
また、データ自体を圧縮して送信する技術的な進歩やクラウドとの最適化等も、通信量を自体を減らす可能性があります。
いずれにしても、端末に保存できるストレージ容量(キャッシュ等のデータ保存も含む)が大きい程、選択できる選択肢が広がりますので、端末を長く使いたいという方は、出来る限りストレージ容量が大きいものを選択することをお勧め致します。
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「【今買うべきAndroidはコレ】2022年最新版!Androidスマホの選び方とオススメ機種」もご参照ください。
「【2022年】今買うべきではないスマホ5選」もご参照ください。
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